異色の「ビットコイン生活」!生活費の大半はBTCで支払える?
2016.01.21
’14年のマウント・ゴックス事件でビットコインは終わった……などと思っている人も多いのでは? 実は今、暗号通貨のトレードで荒稼ぎしている人が増えている。その一攫千金術に迫った!
「生活費は極力、BTCで支払う、『ビットコイン生活』を送っているんです」
この試みを実践するのは、日本と海外を行き来する会社員でありブログ「ビットコイン投資研究所」のきつね氏。なぜ、そんな酔狂な生活を?
「将来的に資産の3、4割をBTCなどの暗号通貨で持っていたいと思っています。そのためBTCの積立額を増やしたかったのですが、生活費を考えると余裕がない。ならば、いっそ生活の基軸通貨をBTCに変えてみようと思ったわけです」
日本人であれ、海外に住んでいれば日々の出費は現地通貨ベースで考える。それと同じ発想だったという。
「もちろんBTCで支払える店は少ない。そのためBTCのデビットカードを使っています」
通常のデビットカードのように、残高分だけ支払いに使えるカードだ。「e-coin」などのサービスを使えば、誰でもVISAなどと提携したクレジット機能付き、BTCデビットカードを手に入れることができるのだ。
「毎週1BTCをカードにチャージして日々の生活に使い、残った分を投資に回しています。BTC価格が上昇すれば生活費を削減できますし、下落すれば節約への意識が高められます。難点は支払い手数料が発生してしまうことですね」
きつね氏はBTCの積立投資も行なっている。
「この1年、毎月5万~10万円分ずつ積み立ててきました。毎月の購入金額を決めて取引所に入金し、1万円ずつ均等に買っていく方式です。購入するタイミングは下がってきたところ。急落していても購入は1日2回までと決めています。6割くらいがその月の底値近辺で買えていれば成功だな、という感じです」
きつね氏がBTCにこだわるのは将来的な値上がりを見込んでいるからだ。
「将来的には900ドル前後で安定というのが自分のシナリオ。来年半ばにはマイニング報酬の半減期がやってきます。そこで希少価値が再評価されれば1000ドル超えもありえる。ただ、個人が国境を越えて使える『ピープルズ・マネー』としての期待があるし、自分の生活もかかっているので、乱高下はしてほしくはない(苦笑)」
きつね氏の平均取得価格は240ドル前後だから、900ドルになれば資産は3.5倍だ。
「ただ、買ったBTCの3割ほどは、ほかの暗号通貨への投資に回しています。儲かってはいませんが、1つでも注目されるコインが出てくれば10倍以上のリターンが期待できるかなと。取らぬ狸の皮算用ですがね(笑)」
とはいえ、’15年に登場した暗号通貨「エセリウム」などは取引所での扱いが始まって直後に、10倍近くに高騰する一幕も! BTCに代わる新たな暗号通貨に投資して、一攫千金を狙うことも可能なのだ。下記の、きつね氏注目のポストBTC通貨も要チェックだ!
◎ネクスト(NXT)
ビットコイン2.0系。分散化取引所、独自通貨発行機能などの機能をいち早く実現し、コミュニティも活発。有力プロジェクトが多数存在
◎ダイヤモンド(DMD)
総発行量が480万コインに絞られ希少通貨。コミュニティはコアなメンバーに支えられている。「暗号通貨界のダイヤモンド」になるか
◎グリッドコイン(GRC)
コンピューターを分散化コンピューティングに参加させると報酬としてGRCをもらえる「Proof of Research」の仕組みを採用する
◎NEM(XEM)
日本人がコアデベロッパーとして参加。金融機関などの利用が期待されるプライベート・ブロックチェーン「mijin」に技術が採用された
― ビットコインで一攫千金を狙え ―
将来的には資産の3~4割をBTCで保有したい
毎月数回に分けて均等額を積立購入
きつね氏注目の最新暗号通貨
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