心機一転仕事を始めるための【PDCAと目標管理】基本の第一歩

 短かった休暇も明けて、そろそろ頭を仕事モードに切り替える時期になった。  目標は立てたものの後回しになっている仕事があったり、具体的に進めるとうまくいかなかったりしているとしたら、仕事の基本に立ち戻ろう。長年、経営人事コンサルタントとして活躍しているラーニング・インターナショナルの小松勝氏に話を聞いた。

100%目標達成するには、「コミュニケーション」と「スピード」

 つい後回しにしてしまう仕事、うまく進まない仕事には、なんらか理由があるはず。仕事はPlanーDoーCheckーAct(ion)のサイクルを回しながら進める……など今さらかもしれないが、「迷ったときに立ち戻るべき基本」だという。

出典 http://illustcut.com/?p=4037

 小松氏は現状のCheck のために、A4用紙1枚に書き出すことを勧める。出足の5分で、ざっくりしたスケジュール・関係者とその期待・ゴールなど概要を整理する。アナログな方法だが、書き出すことで頭も整理され、足りない情報が何か、この仕事のそもそもの目的は何かが浮かび上がってくる。  ここでポイントになるのは、「自分だけで抱え込もうとせず、計画や進捗を見える化し、同僚や上司に軽く意見を求めてみること」だ。「あの仕事、どうなってる?」と忙しいときに聞かれて対応するロスがなくなる上、周囲から有用なフィードバックや協力を得られることで、格段に進めやすくなる。迷惑に思われるかもしれない、そんな遠慮をするよりも、ちょっとしたコミュニケーションとして頼ってみる。周囲にもコミット(約束)することで、自分も逃げられない状況を作り、PDCAサイクルを回す原動力になる。  そして、意識したいのが「スピード」だ。今まで月単位で仕事を管理していた人は、週次で仕事を振り返るようにする。小さなPDCAをとにかく早く回す手法は、ショートインターバルマネジメントともいう。ゴールに向かって少しでも進捗を実感できることで、モチベーションも上がり、想定外のことにも対応できる余裕が生まれる。  個人の頑張りが組織化されると大きなパワーになるが、個人に期待するだけでうまく回るほど組織は単純ではない。個人が意欲的に仕事に関わるためにも、リーダー・管理職が「場」や「機会」を用意し、共通の目標に進む推進力に変える仕組みが必要だ。

残念な目標管理 リーダーが意識すべきことは?

 組織目標・個人目標を設定する「目標管理(MBO)」を導入する企業は多いが、意外とその本来の目的は十分に語られていない。P.ドラッカーが提唱したように ①組織目標と個人目標の達成すべきゴールへのベクトル合わせ ②PDCAサイクルをベースにしたマネジメント革新 ③組織メンバーの能力開発 ④プロフェッショナルとしての自己実現 ⑤成果を公正に評価して処遇に反映させるもの 等  本来幅広い導入目的を持ったものだった。ところが、多くの日本企業ではデフレ経済の影響で⑤の人事評価と処遇の人事手法ツールという狭い範囲での理解と運用にシフトしすぎてしまい、管理者や社員の支持を失いがちという残念な傾向が目立つという。  うまくいっている現場では、リーダー・管理職は特に、①「個人と組織のゴールのベクトル合わせ」、③「能力開発」と④「プロフェッショナルとしての自己実現=この先のキャリア」を意識して部下に語っているようだ。実際、そんなリーダーばかりではないが、基本を大切にするという心がけは忘れたくないものだ。<取材・文/HBO取材班>
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