投資勝率上げる「伸びる会社」の見つけ方

’97年、メルマガ配信サービス「まぐまぐ」を創立後、ビジネスの酸いも甘いも知り尽くした大川弘一氏の手法は「一つの銘柄を徹底的に調べ尽くす」こと。企業の発表や経済ニュースだけでは見えてこない“企業の真の実力”を見極めることが、勝率を上げるための方策というわけだ。大川氏の考える調査力とはどういったものか。具体的に見ていこう。

一つひとつの会社について財務諸表を見ていくのですか?

 『決算書や財務諸表ってやはり理解できないとダメですか?(http://hbol.jp/73098)』では深く掘り下げていった例なのでのっけから濃厚でした。ただ、闇雲に財務諸表を見たところで本当に眠くなっちゃいますので、もっと効率的にアタリをつけることから始めます。「伸びる会社」とは、下の6つの原則を押さえている会社となります。  企業運営においては、現場の人にキツい労働を強いたり、リストラを推進して経費を削ることで目標利益を達成していることも多々ありますので、前年同期比ちょいプラスなどよりも、「どんな未来を明確に描いているか」のほうがずっと重要なわけです。  あるいは製造業などにおいては、商品に対する需要が増えても、それ以上のスピードで海外の競争相手が増えてしまうこともよく起こります。  シャンシャンと演説したり万歳三唱、運動会、社員旅行。特定の地域や社員の利益だけを優先する企業は競争ではなく秩序の維持に適した集団です。秩序の維持に適した集団は、外部の競合との競争がない場所では囲碁のように陣取り合戦をしながら生きていくことができたのですが、末端需要を目指して安い人件費やファブレス(工場を持たない製造業)で突進するメーカーにはまったく歯が立ちません。
SHARP

需要のサイズに合わせられ肥大化したシャープ・亀山工場。競争の激化で需要がなくなることで、雇用、設備を維持することが目的になっていった

 つまりこれからは、建前やセレモニーを大事にしている企業は確実に滅んでいき、自らの姿を変え続けてでも需要に対応しようとする会社に素敵な未来が訪れます。そういう視点から、銘柄選択をスタートするべきです。 ◆「伸びる会社」の条件とは? ◎参入障壁の難易度 ◎その企業のスピード感 ◎収益を上げている事業の永続性 ◎他言語圏へのコピーが可能かどうか ◎より大きな企業にその市場を奪われる可能性があるか ◎代表者の人相と存在感の厚み ― 勝率上げる投資の調査力 ―
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