国際的テロ組織「ISIS」が日本にもたらす悪影響【後編】

イラク、シリアでテロ行為を働き、8月には日本人の湯川遥菜氏を拘束したイスラム教スンニ派過激組織「ISIS」。銀行、石油精製所などを襲い、資金力を得てきたこのテロ組織の背後には、アメリカとの溝を深めたイスラムの盟主の姿があった……。ISISがもたらす悪影響を闇株新聞氏が読み解く

国際的テロ組織「ISIS」の後ろ盾となるサウジとアメリカの関係悪化が日本に飛び火する日【後編】

(ブログ&有料メルマガ管理人「闇株新聞」氏) ⇒【前編】はコチラ  ここからが重要である。サウジは本年4月に22年間も駐米大使を務めて情報機関のトップでもあったバンダル王子を更迭したが、これは米国政府の圧力だった。バンダル王子こそアルカイーダやISISなどイスラム過激派の最大スポンサーであると同時に、米国政府最大の助言者(悪く言えば情報提供者)だったはずだ。このバンダル王子を米国政府が更迭させた理由は、王子を介して米国政府とアルカイーダが「何らかの繋がりがあった」と勘繰られることを恐れたためとも考えられる。バンダル王子は解任直後に毒殺されそうになったとの噂まであるが、6月にアブドラ国王に極めて影響力がある「国王顧問」として復活していた。ISISがイラク北部で“急に”勢力を拡大した時期に符合する。つまりISISはサウジという強力な後ろ盾を得ており、同時にサウジと米国のギクシャクが想像以上に根が深いと考えるべきである。そのダメージを最も大きく受けるのが日本であることを忘れてはならない。 【今週の数字】 ISISの保有資産 20億ドル超 今年6月頃にイラク政府軍が把握したところによれば、ISISの武装組織は1万2000人超。シリア東部の石油販売、銀行強盗、麻薬の売買などにより資産は20億ドル超 【選者】「闇株新聞」氏 闇株新聞’10年にブログ「闇株新聞」(http://yamikabu.blog136.fc2.com/)を創刊。管理人は大手証券においてトレーディングや私募ファイナンスの斡旋、企業再生などに携わった経験を生かして記事を執筆。特に’11年10月の「オリンパス事件」や’12年3月の「AIJ投資顧問事件」で専門家もうなる詳細記事を書いて話題に。’12年から有料メルマガ「闇株新聞プレミアム」(月額2600円)を開始。『闇株新聞 the book』(ダイヤモンド社)も発売中
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