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先進的でスタイリッシュなデザインはもちろん、その多機能性やソニー製品との親和性に優れる「VAIO」シリーズ。ソニーから独立して早一年以上が経つVAIO社が、2in1モデルのビックリリースが続くいま、正統派のモバイルPCスタイルを持つ「S11」シリーズをリリース。
堅牢性と外出先や移動中でも安定して使えることからビジネスユーザーから根強い支持を集めるモバイル向けノートPCの実力と魅力に迫ってみよう。
目的やシーンに合った自由度の高いスペックが選択可能
独立から1年強の間にモンスターPCからモンスタータブレット、タフモバイルなど、様々なコンセプトを持ったPCを送り出してきたVAIO。今回発表された新作S11シリーズは「快」をコンセプトに掲げた「ビジネス全方位コンパクト」。ビジネスバッグにすっぽり収まりながら、小さ過ぎず見やすい11.6インチワイドの液晶を搭載。重量も構成によって異なるものの920g~940gと1Kgを割り込むコンパクトさを実現している。
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VAIOらしさが光るスタイリッシュなデザインを継承。11.6インチディスプレイを搭載しながら重さは1Kg以下と軽い。
本機の発売に合わせて開設されたVAIOストアのカスタムオーダーを利用すれば、利用目的や予算に応じて自由に選ぶことができ、自分だけのVAIO S11を手にすることができる。本体価格は、3年間保証と後述するVAIOの新サービス「VAIOオリジナル LTEデータ通信SIM 手間なし1年プラン」をセットにして14万2344円からとなる。
なお、家電量販店向けの標準モデルも用意されており、こちらは3年保証やSIMなしで14万9800円から販売される見通しだ。
カスタムモデルで選べるCPUは、最小構成時はi3が採用されており、i5やi7を選択することもできるためパワーに不足はない。ストレージは、最小構成ではSATAモデルが採用されているが、PCIe対応の第二世代ハイスピードSSDへのアップグレードにも対応。第二世代ハイスピード搭載モデルなら、検証機の実測ベースで電源を入れてから起動完了まで約10秒程度と素早く、思い立ったその瞬間からスムーズに使い始めることができる。
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VAIO S11シリーズカスタムの一例
またバッテリーは、連続15時間駆動に対応しており、LTE通信時でも実測ベースで8時間以上使えるスタミナ性能も持ち合わせる。外出先での利用はもちろん、長時間の移動を伴う出張時もバッテリー切れを心配することなくフルに活用することが可能だ。
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家電量販店向け標準モデルスペック表
ビジネスシーンを牽引する洗練のインタフェースを採用
S11シリーズ最大の特徴と言っても過言ではないのが、4GLTEに対応したフリーSIMスロットが搭載された点。大手キャリアはもちろん、格安SIMを挿すことで手軽にインターネットへの接続を楽しむことが可能だ。
また、S11シリーズの発売に合わせてVAIOが新たに提案するSIM「VAIOオリジナル LTEデータ通信SIM」も発売を開始。このSIMは、あらかじめ32GB~128GBといった一定の高速通信容量をまとめて購入するといった仕組みを持っており、1~3年の有効期限内であれば、使い道が自由といった新しい形のSIMと言える。
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SIMスロットは本体背面に搭載される。店頭販売モデルの一部には搭載されていないので注意が必要だ。
さらに、期限内であれば200Kbpsによる通信は使い放題となる。メールチェック程度の通信なら必要十分な速度で高速通信容量を節約できるのも嬉しい。全く使わない月もあれば、長期出張などで頻繁に接続する月があるといった具合に利用頻度に波があるユーザーほど利用価値の高いSIMと言えそうだ。
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VAIOオリジナル LTEデータ通信SIM料金表
また、いくらコンパクトなPCとは言え、オフィスや家庭にある周辺機器との連携は欠かすことができない要素のひとつ。S11シリーズのインタフェースは、本体左右にひとつずつUSB3.0ポートが搭載されるほか、デジカメ写真などを素早く取り込むSDスロット、高速な通信が行える最新のUSB-Cポートを採用。
さらに、プレゼンやオフィスで腰を据えて作業するのに役立つVGAポートが搭載されるほか、出張先のホテルなどで役立つ有線LANポートなどビジネスユースに求められるインタフェースを一通りカバー。薄型化されたボディでありながら、ディスプレイを開くと本体が僅かに持ち上げられるよう工夫されているため、コネクタが机に接触して不安定になるといったこともない。
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左からSDカードスロット、USB3.0ポート、USB-Cポート、有線LANポート、VGAポート。
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左から電源、USB3.0ポート、イヤホン/マイクジャック
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ディスプレイを開くと本体が僅かに傾くチルト機構を採用。キーボード入力がしやすくなるだけでなく、LANやVGAケーブルが机と干渉することも防いでくれる。
チョイ使いから長時間まで「快」適に使える仕掛けにも注目
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手のひらがタッチパッドに接触しても反応しないため、キーボード入力時の誤操作によってイライラすることもない。
ユーザーに直接触れる機会が多いノートPCだからこそ、使い勝手も重視したい要素。とりわけ注目したいのが入力操作を快適にするための工夫が随所に見られるキーボードとタッチパッドだ。ノートPCのキー入力操作を行う際、手のひらがタッチパッドに触れてしまい誤動作を起こすというケースは珍しくないが、S11シリーズに搭載されるタッチパッドには、指先のみ反応するパームリジェクション機能を搭載しているため、手のひらによる不用意な操作を防ぐことができるのでイライラすることもない。
また、キーボードは各部品のガタツキが抑える設計が施すことで確かなタッチ感と静穏性を両立。心地よいタッチ感を実感することができるだろう。なお、キーボードの表面を覆う塗装にも改良が加えたことによって、指紋が付きにくく、付いてしまった皮脂も簡単に拭き取ることができる点も衛生面だけでなくスタイリッシュに使いこなすための工夫と言えるだろう。
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新塗料の採用によって指紋が付きにくくなっている。皮脂が付いてしまっても軽く拭くだけでキレイにすることもできる。
その他にも、開閉部のヒンジを改良することでスムーズな開け閉めを実現しているほか、従来のシリーズよりも効率化された冷却システムによって長時間使っても熱くならず、そして処理速度を落とすことなく快適に使うことができるなど、国産メーカーならではのキメ細やかな演出にも注目したい。
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改良されたヒンジによってスムーズな開閉を実現している。
S11シリーズは、洗練されたスタイルと細かな使い勝手まで計算し尽くされたVAIOらしさと新たな試みを盛り込んだ一台。SurfaceやiPad Proなど2in1モデルが盛り上がりを見せるいま、正統派のノートPCスタイルで挑むといったVAIOの意気込みを感じさせてくれる。
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ディスプレイ上部には一体成型されたラバーを搭載。デザイン性と剛性をアップさせるだけでなく、ディスプレイを閉じる際に発生する衝撃の分散にも一役買っている。
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優れた本体剛性を実現。本体を片手で持ってもたわみが少ないので不安も少ない。ディスプレイ側は、メモ用のペンを挟んだまま閉じてしまっても割れない柔軟性も兼ね備えている。
タッチパネルによる直感的操作やスタイラスペンによる細かな描画性能を求めるユーザーには物足りなさが感じられるかもしれないが、純粋なノートPCを求めているユーザーであれば十分に価値をもたらすマシンと言えるだろう。<文・写真・図版/古作光徳>
【古作光徳】
パソコン関連誌の編集部を経て、2006年にライターとして独立。主にパソコンやスマホ、家電関連誌などを中心に活動中。近年は車やバイク、将棋など、趣味関連誌の執筆や編集にも携わっている。