勤め先に隠していた「前科」がばれた…「解雇」されても仕方ないの?

前科者 勤務先に「前科」がバレて、クビになるかもしれない……。そんな悩みが寄せられました。  相談者は過去に執行猶予付きの有罪判決を受けた経験がありますが、入社してから5年間、特に問題なく、真面目に働いてきたといいます。ところが、あるとき前科が会社に知られ、「社員への悪影響」「経歴詐称」を理由に、自宅待機を命じられたそうです。  採用面接では過去の賞罰について聞かれず、就業規則にも「前科を隠していたら懲戒処分を受ける」とは書いてないそうです。それでも前科がバレたら、クビになっても仕方ないのでしょうか?

採用のときに「前科」を隠していても、必ず解雇されるとは限らない

◎大川一夫弁護士の回答  入社時の「経歴詐称」は、懲戒解雇の理由になるケースもあります。採用の際、会社の判断に大きな影響を与えるようなウソをつくことは、信義則違反として許されません。実際に、有罪判決を受けたことを隠していたことで、懲戒解雇を認めた判例があります。  しかし、採用後に長期間、大過なく勤務した場合、経歴詐称の信義則違反は「治癒される」と考えられています。  今回の相談者が黙っていた「前科」は、執行猶予付きの比較的軽いもので、5年間真面目に働いているということです。さらに就業規則違反でもなく、入社時に前科について聞かれてもいない。こうしたことを総合的に考えると、解雇は、客観的合理性・社会的相当性を欠いて「無効」だと思われます。もし、どんな場合でも前科を理由に解雇が許されるなら、前科がある人は社会で更生できないことになってしまいますからね。<文・協力/弁護士ドットコム>
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