「スーパーカーの日」に、イベント会場でサラリーマン・オーナーを直撃してみた

 11月1日は何の日かご存知だろうか?  実は、今年9月27日に一般社団法人・日本記念日協会から制定されたばかりの新しい記念日、「スーパーカー記念日」なんだとか。  そのため、同日は全国各地でスーパーカーのイベントが行われた。  高齢化が問題視されている多摩ニュータウンの中心部、多摩センターでも、一般社団法人LCS、多摩青年会議所、地元商店街などで構成されたドリームプロジェクト実行委員会が地域活性化を目指して「ドリームプロジェクト2015 スーパーカーフェス」が開催された。  会場となった多摩中央公園では、スーパーカーを所有するオーナーたちで結成された「全日本スーパーカー連絡会」に所属するオーナーたちの1台数千万円ほどするスーパーカー40台~50台が勢揃い。圧巻の光景に、道行く人も思わず目を留めていた。  果たして、こうしたスーパーカーのオーナーはいったいどのような人なのか? さすがに会社経営や自営業、資産家の方が多かったが、そんな中に普通のサラリーマンやOLをしているという方を発見した。

20代でポルシェオーナーになった木下さん

 木下あやさんは金融関係に勤めるOLにして、27歳で初めての車としてポルシェケイマンを購入したというツワモノ。 「高校生の頃、フェアレディZに乗りたいと思って、大学生の頃からお金を貯め始めていたんです。社会人になってからも毎日お弁当を作って食費を節約したり、切り詰めて貯めていました。それで20代半ばの頃に『ここまで来たらポルシェ買っちゃおう』って。今は会社の寮に住んでいて、そこは駐車場に屋根がないのでポルシェは千葉の実家に置いて、毎週末乗りに帰ってます」  一方、もう一人の「非金持ち」オーナーさんは、並み居るスーパーカーを相手に目立ち度では勝るとも劣らぬ派手さで人々の目を集めていたKITTさん。彼の愛車は、なんとあの「ナイトライダー」の「ナイト2000」である。 「僕の場合は、ランボルギーニやフェラーリのようなスーパーカーというよりは『ドリームカー』です(笑)。子供の頃からの夢だったので。この車の他にも、大型バンと国産のスポーツカーを2台(一台は新車時も1000万近くし、現在も相場的には500万円以上はする)所有しています」  そう聞くと、サラリーマンとはいえ裕福な家に生まれたのではと思いそうだがそうではないという。 「とにかく車が大好きで、欲しい車を買いたかった。だから結婚だとか他の趣味だとかそういうのはすべて無視して、車のために生活のすべてを投入すると割りきったんです。そのため、住居もマンションではなく4台入る屋根付きガレージのある一戸建てが欲しかったので、『4台横並びで入るガレージさえあれば住居はどんなのでもいい』と不動産屋に相談し、縁もゆかりもない某県に家を買いました(笑)。ガレージを確保してから、このナイト2000と国産スポーツカーを購入しました」  スーパーカーとなれば、購入費用以外にも維持費がかさむ。前出の木下さんも「先日はミッションの修理で数十万、タイヤ交換でも20万以上かかります……」という。  しかし、節約と一点突破の思考で子供の頃からの夢を叶えた彼らにとって、そんな日々もまた、愛車とともに過ごす楽しさの一つなのかも。 ⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=66583 <取材・文/HBO取材班>
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