3万円以上の高価格帯電動シェーバーはなぜ売れているのか?【PR】

経済産業省「専門量販店販売統計月報」より編集部作成

 経済産業省が、平成26年1月から景気動向の判断材料などにするために毎月公開している「専門量販店販売統計」によれば、家電大型専門店の商品販売動向は平成26年3月の消費税増税前の駆け込み需要を除けば、おおむね6月と12月のボーナス商戦期を頂点に、3000億円~5000億円で推移している。都心の家電量販店ではもはや珍しくない外国人観光客の爆買いもあってなのか、消費増税後に懸念された買い控えの影響もあまり見られず、横ばいといっていいだろう。  そんな家電販売で最近顕著なのが、売れ筋商品の二極化だ。 「この売場では、安い商品では3000円程度から高い商品では5万円程度まで、幅広い価格帯の電動シェーバーを取り揃えています」とは、ヨドバシカメラマルチメディアAkiba・メンズシェーバー売り場担当の酒井舜一氏だ。 「特にラインナップが充実してきているのが、3万円以上の高価格帯の商品です。そもそも電動シェーバーは、頻繁に買い換える商品ではありません。長くて10年という方もいらっしゃいますが、使っていた電動シャーバーのバッテリーの寿命で、5~6年に1回の頻度で買い換えるのが一般的です。ですから、久しぶりに売り場を訪れられたお客様からは、『高価格帯商品は何が違うのか?』と聞かれることが多いですね」  確かに最近の電動シェーバー売り場では、キラキラしたメタリックなボディが特徴的な商品やデザインが個性的な商品が目立ち、こうしたものは概ね高価格帯商品に属する。

ヘッドのシルバーの部分が「くせヒゲキャッチ刃」、真ん中のブルーの部分が「極薄リフトアップ刃」

「高価格帯商品に共通して言えるのは、肌への負担が少ないことです。例えばブラウンの『シリーズ9』の場合、特別設計された2枚のトリマー『デュアル連動刃』を搭載しています。寝ているヒゲを起こす『極薄リフトアップ刃』と、さまざまな方向に生えているヒゲをとらえる『くせヒゲキャッチ刃』。この2つのトリマーがシンクロして動くことで、今まで無理だと思われていた“究極の肌への優しさ”と“深剃り”の両立を可能にしています。要するに、効率よくヒゲを剃れるため肌への負担が小さく、ヒゲ剃り後に肌がヒリつくことも、ほとんどありません」  実際に高価格帯商品を買う人は、どんな人なのか?

お金持ちに買われているわけではない高価格帯商品

「高価格帯商品を購入される多くの方は、ご自身でよく調べてから店頭にいらっしゃいます。例えば、先ほども例に挙げたブラウンの場合、今までは『シリーズ7』を最高モデルとして販売していましたが、『シリーズ9』のことを知って売り場を訪れ、実際に試し剃りをして『デュアル連動刃』の効果を実感し、その場で購入されていくといった感じです。とはいえ、『シリーズ7』も高性能モデルですので、お客様によっては『シリーズ7』を選ぶ方もいらっしゃいます。こうした高価格帯商品の便利さは、実際に使ってみないとわからないでしょう」  酒井氏は、電動シェーバー初心者にこそ、こうした高価格帯商品を一度、使ってみてほしいという。

ヨドバシカメラマルチメディアAkiba・メンズシェーバー売り場担当の酒井舜一氏

「また、高価格帯商品に限らず電動シェーバーは、今使っている商品に満足している人は、次に買う商品も同じブランドにする傾向にあります。ブラウンを使っている人はブラウンの最新機種といった感じです。なかでも、ブラウンユーザーは、またブラウンを選ぶ傾向が強い。電動シェーバーに関して言えば、お客様がどの程度ヒゲ剃りにこだわっているのか、ヒゲ剃りを負担に感じているのか、などによって商品に期待する機能が異なります。そもそも電動シェーバーの売り場は、お客様がふらっと立ち寄るというよりは目的意識を持って訪れる場所ですので、私たちとしては、お客様の目的に合わせて相応しい商品をご案内しています。そのためヒゲが薄い人など、ヒゲ剃りの悩みが少ない人は低価格帯商品を、ヒゲが濃い人やヒゲ剃りに悩んでいる人は高価格帯商品を購入される傾向にあります」  要するに、売れ筋商品が二極化しているからといって、高価格帯商品=お金持ちが買うというわけではない。昔からマーケティングの世界では、中価格帯商品の苦戦と低価格帯商品と高価格帯商品の二極化が指摘されているが、昨今はある1人が、電動シェーバーは高価格帯商品でもスマホは低価格帯の格安スマホといった感じで、1人消費二極化を指摘する声もある。限られた収入のなかで最大限の満足を得るために、こだわりがあるものへの投資が、売れ筋商品の二極化に拍車をかけるのかもしれない。 <取材・文/HBO取材班 撮影/我妻慶一>
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