「イエレン・ショック」が始まっているのか?
2015.09.15
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これはやはりアノマリー通りの「イエレン・ショック」が始まっているということなのか。9月FOMCでは、いよいよゼロ金利解除の利上げが行われるかが注目されているが、利上げの有無とは別に株安が一段と広がるようなら、「イエレン・ショック」はいよいよ一般的に思い出されるようになるだろう。(了)
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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、投資情報会社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など
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FRB議長交代から間もなく株暴落が起こるということは比較的よく知られたアノマリーだ。では、最近にかけての米株急落は「イエレン・ショック」が始まっているということだろうか。
このアノマリーで最もよく知られているのは1987年7月にグリーンスパン氏がFRB議長に就任した直後の10月、NY発世界同時株暴落、「ブラックマンデー」が起こった例だろう。
その後任、バーナンキ氏がFRB議長に就任したのは2006年2月だったが、警戒された「バーナンキ・ショック」はしばらく無事に過ぎた。むしろ新議長誕生後、NYダウは約3割の一段高となった。
しかし、就任から約1年半過ぎたところでNYダウは天井を打つと、その後はリーマン・ショックから「100年に一度の危機」とされるなかで、最大5割もの大暴落に向かった。
こういった経緯もあったため、イエレンFRB議長誕生の際も、株の暴落、「イエレン・ショック」への警戒はあったが、それを尻目にNYダウは約1年半でやはり3割もの一段高となった。ただ、7月以降、そんなNYダウも一段安の動きになっている。
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