8・24円高パニック! ただ116円は2か月割れない?
2015.08.28
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ちなみに、上述の過去のパターンを今回に当てはめると、8月24日に記録した116.1円をドルが更新するのは10月後半以降で、それまでの間にドルは122円程度まで反発してもおかしくないといった見通しになるが、果たしてどうか。
上述の4つのケースで例外的だった2008年10月6日のケースは、値幅を伴ったドル急落後の安値を、早速3営業日後には更新した。すると、ドル安・円高は一段と広がり、10月24日の歴史的パニック相場につながった。
以上を参考にすると、8月24日に記録した116.1円は、普通なら10月後半まで更新しない見通しだが、それまでかからずにドル安・円高が進むようなら、リーマンショックのパニックが再現しかねないということも、一応頭に入れておいたほうがいいかもしれない。(了)
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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、投資情報会社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など
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8月24日、ドルは1日の最大値幅が5円を大きく上回って急落した。ただその後は、この日のドル安値、116.1円程度からこれまでのところ急反発している。これはどう考えたらいいのか。
上述のケースと同じように、1日の最大値幅が4円以上となったドル急落は、2007年以降では4回あった。2007年8月16日(最大値幅4.7円)、2008年10月6日(同4.8円)、同10月24日(同7.1円)、そして2010年5月6日(同5.9円)である。
このうち、2008年10月6日のケースを除いた3回は、このドル急落で記録した安値を更新するまで2か月前後かかっていた。そして、その間にドルは最大で5~10%反発した。これを参考にすると、値幅を伴ったドル急落後は、新たにドル安値を更新するまで結構時間がかかり、したがってその間に結構ドルは反発するのが普通のようだ。
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