法林岳之氏
今年5月、SIMロック解除が義務付けされた。これにより乗り換えの障壁がひとつ消え、MVNOの「格安SIM」への注目度もさらに高まっている。
格安SIMは、前々からデータ通信用のサブ回線としては、リーズナブルな手段として人気だった。では、音声通話付きのメイン回線としてはどうなのか? 格安SIMだけにしても問題はないのか?
スマートフォンや携帯電話に詳しいジャーナリスト・法林岳之氏に解説してもらった。まず問題になるのは音声通話だ。
「通話料金が高いというのは有名ですね。通常の通話料金は20円/30秒。楽天でんわのようなアプリ系のサービスやIP電話を活用しても10円/30秒程度はかかります。LINEやSkypeなどもありますが、仲間内で使うならともかく、いわゆる電話の代わりにはならないでしょう」
10円/30秒としても、1時間通話すれば料金は1200円。三大手のかけ放題プラン2700円(定期契約ありの場合)と比較すると、一カ月間の通話時間は2時間15分が目安だ(通話料金についての比較。データも含めた総額は図参照)。
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