投資デビューしたい…ギャンブラー気質の人はこの株を買え!
2015.08.22
株で儲けた人々の武勇伝が漏れ聞こえてくる一方で、「インフレに備えよ」「円安時代に備えて外貨建て資産を持とう」といったメッセージも頻繁に聞かれる。そろそろ「自分も何か投資を始めないと、周囲から取り残されてしまうのではないか……!?」という焦りを感じ始めた人も多いのではないだろうか。
とはいえ、世の中にはあまりにも多くの金融商品が溢れている。一体、何を買えばいいのか……とお悩みの皆さんに代わって、ここではマネーのプロたちに意見を求めた。ぜひ、投資デビューの一助としてもらいたい。
〈当てはまる人は必読!〉
■ ギャンブラー気質だ
■ 余裕資金がある
■ ドカンと儲けたい
やはり投資の醍醐味といえば、一発ドカンと増やすこと。余裕資金があるなら「全額溶かしても後悔しない!」くらいの男気を見せて勝負に出たいものだ。となると、やはり「株」一択になる。
「大化けが期待できるのは、やはりベンチャー企業。昨年も『HAL』のサイバーダインが上場して話題になりましたが、これからの10年間、なんといっても最大のテーマはロボットと人工知能でしょう」(加谷氏)
もっとも「ベンチャー」の類にはなかなか手が出しにくいのも事実。かの賢人、ウォーレン・バフェットも「わからない分野の株は買うな」って言ってるし……。
「ベンチャーも考えようで、例えばアマゾンなんて、もうこれ以上儲からないんじゃないかという気がしますよね。でも、アマゾンの売り上げってまだ数十年前のウォルマートくらいの規模しかない。ウォルマートが当時の数兆円から今の50兆円になったのなら、アマゾンだってそれくらい伸びてもおかしくないはず。ど真ん中のベンチャーじゃなくても“歴史的に見ればまだベンチャー”というポジションにある、おなじみの企業を狙ってみるのは面白いのでは」(同)
一方、お宝銘柄を掘り当てる名人、www9945氏がアツい視線を注ぐのは「香港のとばっちり株」。
「中国では習近平国家主席が『倹約令』に力を入れており、香港の高級レストランや高級車、ジュエリー、カジノなどの売り上げが急減中。そのとばっちりを受けて“連れ下げ”しているのが『ダイナムジャパン』。日本のパチンコホール運営大手ですが、日本の株式市場に上場できないから香港市場に上場しているだけで、倹約令にはなんの関係もない。それが、カジノ関連急落の余波で、約1年で半値以下に……。PER7・2倍、配当利回り6・9%とくれば、お買い得としかいいようがありません」
最後に「『国家破綻』が騒がれた国の債券」という飛び道具を推奨するのは、FX湘南投資グループ代表の野村雅道氏。
「私がギリシャ債務危機の際に購入した国債は、いま2倍以上になっています。デフォルト、国家崩壊と騒ぐのは簡単だけど、今はIMFなりEUなりがよってたかって救済してくれるから、債券の償還スケジュールの変更はあっても、そう簡単に価値がゼロになるようなことはない。大手の対面証券の窓口で聞けば個人でも購入できますよ」
「Amazon.com」
NASDAQ・AMZN 515.780米ドル
説明不要の人気企業だが、恐るべきことにまだまだ伸びしろはある。動画配信サービスの開始、無人配達サービスへの挑戦など、新材料には事欠かない
「トレンドマイクロ」
東証1部・4,560.000円
「サイバーテロの危機下でAndroidタブレットの無防備さが問題に。誰かが騒ぎ出した途端、『ウイルスバスター』のモバイル版が激売れしそう」(櫻井氏)
「ダイナムジャパン」
HKT・06889 10.060香港ドル
「倹約令のとばっちり銘柄としては、庶民向けに宝くじを売っている『御泰中彩(レックスロット)』もPER5.9倍、配当利回り5.8%でお買い得」(www9945氏)
「フリークアウト」
マザーズ・6094 1678円
「全国のネットユーザーの行動を瞬間的に把握し、どの広告を表示するか、人工知能同士のバトルで1秒に20万回もの競りを行うシステムを開発」(櫻井氏)
「Lending Club」
NYSE・LC 12.74米ドル
「お金を貸す人と借りる人を結びつけるオンライン市場を提供。クレジットカードローンの利用者が、より安い金利を求めて押し寄せれば大化けか」(加谷氏)
【加谷珪一氏】
専門分野は金融、経済、ビジネスほか。億単位の資産を運用する個人投資家でもある。著書に『お金は歴史で儲けなさい』
【櫻井英明氏】
ストックウェザー『兜町カタリスト』編集長。投資アドバイザー。著書に『REITなら、ほったらかしでもやっぱり儲かる!』
【野村雅道氏】
FX湘南投資グループ代表。中京大学講師。著書に『野村式「ID為替」プロが教えるFXトレード超投資法』
【www9945氏】
21年間勤めた会社を昨年退社し、晴れて専業投資家に。著書に『年収300万円、掃除夫の僕が1億円貯めた方法』
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