中国株が不穏な今、狙うはアメリカ株しかない
2015.07.27
日経平均株価2万円超えを果たした日本株に便乗するのもいいけれど、実はアメリカの株も史上最高値の更新を重ねる未曾有の快進撃を続けているのをご存じだろうか。アメリカ株投資の魅力と、絶好調のマーケットに便乗するためのノウハウを徹底取材した!
「アメリカは、経済はもちろん政治力や軍事力でも世界一。財政赤字や少子高齢化に悩む日本と違って、株価の成長期待も申し分ありません」
そう話すのは、’01年から15年間にわたってアメリカ株への投資を続ける個人投資家のおっさん氏だ。確かにどうせ投資するなら経済が強くて、未来が明るい国がいいに決まっているが、アメリカだって日本と同様の先進国。そこまでの成長余力はあるのだろうか。
「同じ先進国でも、アメリカのGDPは日本の3倍以上で、ここ10年の平均成長率も日本の約2倍です。人口は今後も増え続けるうえ、少子高齢化が進む日本と違って若年層が多いので経済に活力があります」
世界銀行やJPモルガンのエコノミストを歴任した経済評論家の中丸友一郎氏も、こう太鼓判を押す。
「200年以上の歴史を持つニューヨーク株式市場は長期的に右肩上がりを続けており、リーマン・ショックやITバブル崩壊など短期的な暴落はあっても数年内に回復している。いまだにバブル相場の半値付近で低迷中の日本株とは成長力のレベルが違うのです」
⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=52116
確かに、今年ようやくリーマンショック前の水準まで回復した日経平均株価に対し、アメリカ株の代表的な指数であるS&PやNYダウ平均株価はそれより2年も早く回復している。
「投資タイミングを間違えると回復不能になりかねない日本株に対し、アメリカ株は長期的には失敗しにくい投資対象といえます」(中丸氏)
しかし、アメリカ株は直近の安値をつけた’09年から6年以上にわたってほぼ一本調子で上がり続けており、史上最高値を更新中だ。こうなると心配なのがバブルの懸念である。今から投資して高値摑みになることはないのだろうか。金融経済アナリストの春山昇華氏はそれを否定する。
「アメリカ経済は最近になってようやくデフレを心配する状況を脱したばかり。企業も業績好調であるにもかかわらず、リーマン・ショックのトラウマでいまだに設備投資には慎重です。消費を支える個人のマインドもようやく上向いてきたところなので、株価の上昇はむしろここからが本番です」
春山氏によると、株式市場が上昇して下落に転じるまでのサイクルには初期、中期、後期がある。現在は、激しい値動きを伴って上昇する初期を脱し、安定した「ジリ上げ」が見込める中期に入ったばかり。あと2~3年程度はこの状態が続いた後、バブル崩壊あるいは金融引き締めによる景気後退局面を迎える後期を経て、ひと相場が終わると予測する。
要するに、安心して投資をスタートできる絶好のタイミングが到来しているというわけだ。
アメリカ:日本
【GDP(‘14年)】1750兆円:492兆円
【GDP成長率(直近10年)】1.65%:0.72%
【人口増加率】0.95%:-0.07%
【平均年齢】37.2歳:46.6歳
【春山昇華氏】
金融経済アナリスト。ロンドンでの投資業務や国内・外資系の投資信託顧問会社などを経て、現在は金融機関で運用関連業務に携わる
【中丸友一郎氏】
マクロ・インベストメント・リサーチ代表。世界銀行やJPモルガンを経て現職。最新のデータを駆使した経済分析に定評がある
【おっさん氏】
個人投資家、ブロガー。アメリカ株の長期投資で1億円を目標に運用中。ブログ「打倒!金持ち父さん」
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