元ニートがボロ物件を買って、年間家賃収入1000万円を達成

住人不在で価格が暴落した500万円以下という“激安物件”に目をつけて、初期投資を抑えながら高利回りを実現する投資家たちが増えている。彼らが買うのはワンルームのマンション物件などでなく、主に老朽化した戸建て物件だ。一見でかいゴミにしか見えないようなボロ住宅を、投資家たちはいかにカネを生む「金の卵」に変えているのか……。彼らが実践する“破格物件高利回り生活”を探った!

マイホームを探している人が敬遠するような物件こそ、安く手に入る

保有物件「ボロ物件投資を始めて約4年で本業の収入を超えた」と話すのは、年収200万円台のサラリーマン業の傍ら、戸建て物件5棟を所有する栗林敦さん(36歳)だ。彼が投資するのは築30年以上の“築古物件”ばかり。なかには外壁や床がボロボロでとても住めそうにない物件もあるが、「マイホームを探している人が敬遠するような物件こそ、安く手に入る」という。 「安さに惹かれて内覧しても、多くの人はあまりのボロさに『これはダメだ』と尻込みしてしまう。要はリフォーム後の姿を想像できないんです。けれど、どんなにボロでも木造なら500万円のリフォーム予算で十分に蘇ります。確かに、人口密集エリアの激安物件だと狭小住宅(敷地面積が極端に狭い)や道路付けが悪くて再建築不可だったり、なにかしらの問題を抱えています。ただそのぶん価格や固定資産税は安いし、収支が合えば投資価値は十分ある」  そもそも彼が不動産投資を志したのは、新卒で入った会社をリストラされたのがきっかけだった。 「当時はしばらくニート状態で、貯金で食いつないでいました。なんとか再就職できたけど『また職を失うのでは?』という危機感もあり、そんなときにボロ物件投資を知ったんです」  その後、実家暮らしでコツコツ貯めた軍資金を元手にボロ物件投資をスタート。今では年間約1000万円の家賃収入を得ている。 「戸建ては単身向け物件より長期入居が見込めるので、忙しい会社員でも自主管理しやすいんです。共用部もないためランニングコストも安い。ただ、それでも将来的な空室は怖いので、ある程度住宅の需要が見込めるエリアを選んでいますね」  では、こんな魅力的なボロ物件をどこで探しているのか? 「実は普通の物件情報サイトなんです。埼玉、千葉、神奈川はもちろん、まれに23区内でも掘り出し物がありますよ。よさげな物件を見つけたらすぐに内覧して状態をチェック。ただ、物件の周辺環境だけは自分の努力ではどうにもならないので、そこは内覧時に注意して見るようにしていますね」 ⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=49924  直近で買った物件は大田区蒲田の戸建てで、お値段なんと150万円! しかも土地付きだという。 「ただ、お金がかかる水回りには相当なリフォームが必要ですし、敷地に余裕がないためにかなり難工事になりそうです。僕は戸建て物件をリフォームする際に、『将来的に自分が住んでもいいと思える品質』を目指して補修するんです。それでも立地がいいので、利回り15%は目指したいですね」  ― 500万円以下の激安不動産でボロ儲けする方法 ―
ハッシュタグ
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会