元ニートがボロ物件を買って、年間家賃収入1000万円を達成
2015.07.11
住人不在で価格が暴落した500万円以下という“激安物件”に目をつけて、初期投資を抑えながら高利回りを実現する投資家たちが増えている。彼らが買うのはワンルームのマンション物件などでなく、主に老朽化した戸建て物件だ。一見でかいゴミにしか見えないようなボロ住宅を、投資家たちはいかにカネを生む「金の卵」に変えているのか……。彼らが実践する“破格物件高利回り生活”を探った!
「ボロ物件投資を始めて約4年で本業の収入を超えた」と話すのは、年収200万円台のサラリーマン業の傍ら、戸建て物件5棟を所有する栗林敦さん(36歳)だ。彼が投資するのは築30年以上の“築古物件”ばかり。なかには外壁や床がボロボロでとても住めそうにない物件もあるが、「マイホームを探している人が敬遠するような物件こそ、安く手に入る」という。
「安さに惹かれて内覧しても、多くの人はあまりのボロさに『これはダメだ』と尻込みしてしまう。要はリフォーム後の姿を想像できないんです。けれど、どんなにボロでも木造なら500万円のリフォーム予算で十分に蘇ります。確かに、人口密集エリアの激安物件だと狭小住宅(敷地面積が極端に狭い)や道路付けが悪くて再建築不可だったり、なにかしらの問題を抱えています。ただそのぶん価格や固定資産税は安いし、収支が合えば投資価値は十分ある」
そもそも彼が不動産投資を志したのは、新卒で入った会社をリストラされたのがきっかけだった。
「当時はしばらくニート状態で、貯金で食いつないでいました。なんとか再就職できたけど『また職を失うのでは?』という危機感もあり、そんなときにボロ物件投資を知ったんです」
その後、実家暮らしでコツコツ貯めた軍資金を元手にボロ物件投資をスタート。今では年間約1000万円の家賃収入を得ている。
「戸建ては単身向け物件より長期入居が見込めるので、忙しい会社員でも自主管理しやすいんです。共用部もないためランニングコストも安い。ただ、それでも将来的な空室は怖いので、ある程度住宅の需要が見込めるエリアを選んでいますね」
では、こんな魅力的なボロ物件をどこで探しているのか?
「実は普通の物件情報サイトなんです。埼玉、千葉、神奈川はもちろん、まれに23区内でも掘り出し物がありますよ。よさげな物件を見つけたらすぐに内覧して状態をチェック。ただ、物件の周辺環境だけは自分の努力ではどうにもならないので、そこは内覧時に注意して見るようにしていますね」
⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=49924
直近で買った物件は大田区蒲田の戸建てで、お値段なんと150万円! しかも土地付きだという。
「ただ、お金がかかる水回りには相当なリフォームが必要ですし、敷地に余裕がないためにかなり難工事になりそうです。僕は戸建て物件をリフォームする際に、『将来的に自分が住んでもいいと思える品質』を目指して補修するんです。それでも立地がいいので、利回り15%は目指したいですね」
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マイホームを探している人が敬遠するような物件こそ、安く手に入る
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