中国版「株PKO」成功と失敗の目安とは?
2015.07.07
資料参照>。その意味では、「PKO」の効果かはともかく、さすがにそろそろ株安も一息ついておかしくない段階になっている可能性はあるだろう。
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ただ、過去の株バブル破裂パターンからすると、その後の株反発局面でも、下落率は2割程度に縮小するにとどまるのが基本だった。今回の上海株に当てはめたら、4000ポイントを大きく長く上回る反発にはならないといった計算になる。
以上を参考にすると、今回の中国版「株価PKO」の効果は、株安に歯止めをかけられるかとともに、どれだけ反発させられるかが目安になるだろう。上海株が4000ポイントを大きく長く超える反発にならないようなら、バブル破裂相場のなかにあって「株価PKO」の効果もないとして、改めてバブル破裂第2幕のきっかけを提供する可能性もあるのではないか。
ところで、「株価PKO」といえば、日本でも何度か話題になったもの。代表例は1998年3月末ではないか。ただこの時の日経平均は3月末1万5千円から、9月末1万3千円へ一段の下落となった。
当時は、8月前後から、世界的な金融混乱となり、それに日本株も巻き込まれるところとなった。今回の中国の場合も、海外から悪材料が出てくるようなら、「株価PKO」の立場はいよいよ厳しくなりかねないだろう。(了)
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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、投資情報会社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など
●FXマーケットスクウェア http://www.m2j.co.jp/landing/fx_market_square/
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中国の株安が止まらないなかで、株安阻止を目指す動きが相次いでいる。4日には、「中国の証券会社、株安歯止め目指し2.4兆円規模の基金を設立へ」といった動きも報じられた。さながら中国版の「株価PKO」といったところだろう。ではこれは効果を上げられるだろうか。
上海総合指数は、すでに最大で3割近い下落となっている。これまでも紹介してきたように、過去の代表的な株バブル破裂相場も、3割前後の下落で株安の第1幕は終了してきた<ハッシュタグ