利用する前に知っておきたい! 成田空港第3ターミナルの新常識
4月8日、LCC専用ターミナルとしてオープンし、早くも多くの旅行客で賑わう成田空港第3ターミナル。「利用は、まだこれから」という人も、テレビやネットで、シンプルながら洗練された館内の内装を見て、きっと心躍らせたことだろう。
LCC専用ターミナルとは思えないほど、よくできた施設ではあるのだが、多少“LCCらしさ”が散見される部分もあり、知らずに行くと思わぬ落とし穴にハマる可能性も……。そこで今回は、実際に利用する前に知っておきたい、成田空港第3ターミナルの新常識を紹介してみたい。
第1、第2ターミナルなら電車もアリだが、第3ターミナルなら断然バスがオススメだ。京成スカイライナーや成田エクスプレスを利用すれば、最寄りの空港第2ビル駅へは時間こそ多少早く着くが、そこから第3ターミナルまでは、徒歩で行っても、無料バスを使っても15分ほど時間が余計にかかる。これなら、バスを利用した場合と所要時間が変わらない。
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さらに料金面でいえば、東京駅から出ている「京成高速バス(東京シャトル)」、「THEアクセス成田」を利用すれば、京成スカイライナーや成田エクスプレスの運賃の1/2〜1/3で済む。断然、バスがおトクなのが、おわかりいただけただろう。ただし、都内各所から出ている利点はあるが「リムジンバス」は京成スカイライナーや成田エクスプレスと同等以上の運賃を設定しているので、少しでもお安く済ませたい方にはオススメできない。
現在、第3ターミナルに就航している国際線、国内線ともに、3つずつとなっている。そして、そのうち4つが「オンラインチェックイン」もしくは「自動チェックイン機」を採用しているので、荷物を預けさえしなければ、チェックインカウンターに並ぶ必要はない。しかし、パスポートと指紋照合でサッと通過できる「自動化ゲート」、これが出国審査ゲートに設置されていない。セキュリティチェック同様、第3ターミナルでは、出国審査もおとなしく長蛇の列に並ぶしかなさそうだ。
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フードコートのあるスペースは、24時間解放されており、深夜ともなると、早朝便を利用する旅行客でごった返す。しかし、ソファベンチとコンセントの数は意外に少なく、0時を過ぎる前には、どこもいっぱいになってしまう。もちろん、宿泊は原則認められていないが、深夜、スマホを使い続けたいという人はバッテリーを、どうしても休憩を取りたいという人は、フードコートの座席は比較的空いているので、ネックピローなどを用意することをオススメする。
リンガーハットなど全部で7つのお店が軒を連ねるフードコート。そのどれもが、1000円以下で満足できるメニューを揃えている。が、寿司屋「TATSU SUSHI」だけは、ちょっとお高い。都内にも数店舗展開し、第1ターミナルに入っている「すし京辰」の姉妹店なので、味は間違いないのだが、立ち食い寿司だと思い、気軽に入ってしまうと、2000円は軽く飛ぶ。格安旅行を考えている人は、注意が必要だ。
低予算で設計されたとはいえ、今までのLCCでは考えられなかったサービスに溢れている成田空港第3ターミナル。2020年の東京オリンピックを意識したであろう陸上競技トラックを模した案内表示や、無印良品で統一されたインテリアは、一見の価値あり。近いうちに旅行を予定している方も、そうでない方も、ぜひ一度、第3ターミナルで“快適な空港の旅”をお楽しみいただきたい。
参考:成田空港第3ターミナルホームページ http://www.narita-airport.jp/terminal3/jp/special/
<取材・文/HBO取材班>
その1:空港へのアクセスはバスが断然おトク
その2:搭乗手続きはスムーズ、出国審査はやや混み
その3:空港宿泊組は、寝床と電源の早期確保を
その4:格安旅行を目指すならフードコートの寿司屋には要注意
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