ふるさと納税で地域の活性化が始まった

ふるさと納税という言葉を頻繁に雑誌やテレビで聞くようになった。そんな話題の“ふるさと納税”を、昨年だけで100か所、200件以上行ったという金森重樹さんに、楽して得する裏技を語ってもらった! カニ ふるさと納税の効果で町に活気を取り戻しつつある自治体があることも記しておきたい。1万円で20kgのお米を特典にしている長野県阿南町は高齢化が進み、ふるさと納税をはじめるまでは休耕田が増え続けていた。それが、利益を追求しないという町の方針のためふるさと納税の応募が多く寄せられるようになり、休耕田だった水田を住民が改めて耕しはじめたというのだ。  また、北海道東川町では納税した人に町の宿泊施設を無料で利用できる特典や、地元で収穫した旬の野菜をプレゼントする特典を付けている。これが好評となり、納税のリピーターが3割を超えるという。  このふるさと納税を機に、東川町への移住者が増え、約10年前に7700人だったのが今年4月末には7909人に達しているのだ。  こうした状況を語りつつ金森氏は続ける。「ふるさと納税はいわば第一段階にあるんです。こんなに魅力的な特典がついていて、お得なんですというアピールをして、とにかく普及させていくべき時期。これが普及していけば、長野県の阿南町や北海道の東川町のような事例がどんどん増えていくと思っています」  現状のふるさと納税は、納税者が1人で、または家族とだけ楽しむものとなっている。しかし徐々にふるさと納税を楽しむ輪が広がっていくべきだというのが金森氏の考え。人も活気も首都圏に流出させ続けていた地方にこの輪が広がることで、今度は逆に首都圏から地方へ還流していくだろう。そうしたことを頭の片隅で考えつつ、舌鼓を打ちながらふるさと納税を味わいたい。 【金森重樹氏】 東京大学卒、企業グループオーナー。ふるさと納税初のガイド本となった『完全ガイド 100%得をする「ふるさと納税」生活』は発売からわずか1か月で4万部のベストセラーに ◆金森氏おすすめの[ふるさと納税自治体]一覧表(特産品/自治体/寄付金額) ・かに/紋別市/1万円 ・メロン/むかわ町/1万円 ・コシヒカリ/魚沼市/1万円 ・日本酒/石岡市/1万円 ・トマト/龍ヶ崎市/1万円 ・和牛/上士幌町/1万円 ・地ビール/淡路市/1万円 ・宿泊券/中之条町/5千円~ ・カレー/稲沢市/1万円 ・いちご/いの町/1万円 ― 絶対儲かる[ふるさと納税]裏技ガイド【5】 ―
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