ふるさと納税で一番お得感の高い自治体はどこ?
2014.10.08
ふるさと納税という言葉を頻繁に雑誌やテレビで聞くようになった。そんな話題の“ふるさと納税”を、昨年だけで100か所、200件以上行ったという金森重樹さんに、楽して得する裏技を語ってもらった!
前回の記事(https://hbol.jp/3345)で説明したとおり、自分がふるさと納税できる上限額を把握したら、次は予算内でいかに賢くお取り寄せグルメを楽しむかが重要になってくる。高所得者でもなければ、寄付の上限金は2万~6万円といったところ。できるだけお得な納税先を見つけたい。そこで金森氏に、できるだけお得感の高い自治体を聞いた。
「長野県阿南町は1万円あたり20kgのお米が送られてきます。阿南町が“ふるさと納税”自体では利益を出そうと考えていないため、還元率が高く設定されているのです。さらに阿南町の魅力は、何度も寄付できるということ。例えば3万円の寄付をすれば60kgのお米がもらえます」
この阿南町の高還元率っぷりは、“ふるさと納税”業界の間では有名だ。金森氏が語ったように、町が“ふるさと納税”で利益を出そうとしているのではなく、寄付金で米を買い取ることで、町内の農家を支援できれば良いと考えているからだ。高い還元率も魅力だが、こうした寄付により地方の農家を活性化させる一助になる、と考えると積極的に“納税”したくなる。
金森氏が次に上げた還元率の高い自治体が北海道上士幌町。
「上士幌町は、ジェラートや蜂蜜などから選べるのが特徴で、いずれも魅力的です。中でもオススメなのが、この町で生まれ育ったA5かA4等級の厳選された十勝ナイタイ和牛。質量ともに満足できるもので、私もリピーターです」
こちらの上士幌町も、2万円以上を寄付し、一度の申請で複数の特典を組み合わせることができる。十勝ナイタイ和牛と、食後用のジェラートを一気に送ってもらうことも可能だ。
前述したお得な納税先を知っていれば、より生活を豊かにしたり、ビジネスに生かすことだってできる。例えば、長野県阿南町から1万円でお米20kg、続いて茨城県石岡市からは1万円で弓豚焼き肉用詰め合わせ2kgが送られてくるように設定。さらに1万円で北海道七飯町から大沼地ビール350ml缶×12本をゲット! これらの特典が届いたところで、友人を自宅に招待すれば、ちょっとした焼き肉パーティが開ける。そして、こうしたパーティに友人だけではなくクライアントを招待すれば、親睦も深まるうえに契約にまで持ち込めるはず!?
ふるさと納税がビジネスツールになれば一石二鳥。金森氏は次のように言っている。
「ふるさと納税は話題性が高く、ビジネスパーソンからの注目度も高いので、ふるさと納税に精通している、もしくはやり方を教えられるというだけでも、クライアントに自分をアピールするのに有効です」
確かに雑誌やテレビを見聞きすればふるさと納税に関してなんとなくイメージできるし、どんなものが送られてくるかを知ることもできる。だが、実際にどう手続きを進めるかなどは、自身が実践していないと語れない。そこで「うちでは“ふるさと納税”を活用していますよ」と言えれば、多くの人が食いついてくるというわけだ。
【金森重樹氏】
東京大学卒、企業グループオーナー。ふるさと納税初のガイド本となった『完全ガイド 100%得をする「ふるさと納税」生活』は発売からわずか1か月で4万部のベストセラーに
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