口座確認は月イチ!? [ほったらかしFX]実践講座
2014.09.15
チャートに張り付くだけがトレードではない。自分のトレードスタイルが見つかれば、それに合った自動売買を行うのも手。今、そんなほったらかしFXがブームなのだ!
具体的にトレーダーたちが、どのように「ほったらかしFX」を実践しているのか見ていこう。もはや、トレーダーとは呼べないほどのほったらかしぶりだがそこはご愛嬌……。
「最近は先日、息子が生まれてバタバタしていることもあり、月に1回、口座にログインするくらいです」
このように忙しさもあって、やむなくほったらかしているようなアピールをするのはトラリピ犬氏。150万円で始めたFX口座を900万円以上まで増やしたトレーダーだ。
「最初は裁量取引でデイトレのようなことをやっていました。うまくいって1000万円くらいまで増えたんですが、’07年のサブプライムショックで60万円に……。ちょうど就職したこともあり、もっと時間や手間をかけずに稼げる方法を模索しました。自動売買も検討したのですが、自分には難しそうだったので選んだのがトラリピです」
して、トラリピとは?
「マネースクウェア・ジャパンの注文機能です。最初に戦略を立てて発注しておくと、あとは設定通りに売買を繰り返してくれるんです。僕の場合、豪ドル/円をメインにしていますが、75円から90円の間に31本の買い注文を入れています。50円幅で1万通貨ずつ買い上がり・買い下がりを行ってくれ、買ったポジションの含み益が2万円になったら決済してくれます」
これをすべて自動でやってくれるのがトラリピ。最初に戦略を立てたら、あとはほったらかしの自動発注機能だ。
「安心してトラリピ運用するために大切なのが資金管理。僕はリーマンショック後の安値55円まで下がることがあっても耐えられるようにしています」
トラリピでは損切り注文を設定することもできるけど、トラリピ犬氏は入れていない。55円まで耐えられるよう、取引量を調節することで、多少の相場変動ではビクともしない堅固な足場を気づいているのだ。トラリピ犬氏の設定で、もしも90円から55円に急落したら31本の買いポジを持ち、すべてが含み損になる。でも、その金額は853万円だから、900万円ちょいあればぎりぎり耐えられるわけだ。
「それだけでなく、売りトラリピも同時に発注することで、円高に対する防波堤を築いています。買いトラリピだけだと、円高が進んだときに含み損が拡大する一方ですが、売りトラリピを同時に仕掛けることで、円高のときに買いポジは含み損が増えますが、一方では売りトラリピが稼いでくれ、打撃を小さくできるんです」
気をつけたいのがスワップだ。
「トラリピは塩漬けが前提。天底でとったポジションは塩漬けになりやすい。そのとき、豪ドル/円の売りだとスワップが支払いですから、塩漬け期間が長くなると、ボディブローのように効いてくるんです」
買いポジであれば塩漬けの間もスワップがたまるから、精神安定剤代わりになるが、売りポジだとキツい。
「ちょうど今、売りポジが塩漬けです。というのも、僕が仕掛けているのは90円が上限。この2年くらい、豪ドル/円は90円より上での推移がほとんどなのでトラリピの売買も数回しかありませんし、売りポジは塩漬けになっています。ただ、今は豪ドルの金利が低下しているので、ちょうどいい時期に塩漬けになってくれたなと」
でも売買がないんじゃ、物足りない。仕掛ける価格帯をズラすことは考えないのだろうか。
「もう少し資金が増えたら、90円台まで仕掛ける幅を広げようとは思ってはいます。でも、つい2年前には74円台でしたし、長期的に見ると90円台は割高。リスクを減らすことが大切ですから。今は仕掛け幅を広げるよりも、息子のミルク代が優先ですね(笑)」
安心してほったらかすためには、このくらいの慎重さが必要なのかも。
【☆☆トラリピ1億になりました★★】
http://ameblo.jp/hoshi5/
サラリーマントレーダーのトラリピ犬氏は’10年、150万円で始めた口座をトラリピで930万円に。徹夜も多い仕事なのに稼げているのはトラリピゆえ
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