大手証券のディーラーはどこから情報を取っているのか?
2015.03.22
結果を出している投資家とそうでない投資家を分かつものはなんなのか。ズバリ、それは“情報”である。勝ち続けるトレーダーたちはどのようにして情報を集め、投資に生かしているのか? 勝ち組たちの情報収集法をここに明らかにする!
「昨年はざっと1億円ほど勝ちでしたね」と語るのは、元大手証券ディーラーという経歴を持つデイトレーダー・松井昭一氏(仮名)。今年もすでに3000万円ほどの利益を得たという松井氏にも自身の情報収集方法を聞いてみた。
「まず、一番の情報源はニュースですね。カブドットコム証券やSBI証券など、各社が配信する株式関連のニュースサイトは常時開きっぱなしにします。ただ眺めるのではなく、どのサイトでニュースになっているかをチェックするのがポイント。複数の証券会社で流れていればみんなが知っていて株価にはすでに折り込まれていますが、どこか一つでしか流れていないニュースなら、これから株価に影響を与える可能性があり、チャンスになるからです。また、得意なテーマや業界があるなら、できるだけ業界新聞や業界誌、ニッチなサイトも見るといいでしょう。あとは、上場企業のホームページで更新があると自動的にツイッターで知らせてくれる『上場企業ホームページ更新チェッカー』(@kigyo_hp_check)やリアルタイムで株価ニュースを配信するサイト『株探』も便利です。誰でもアクセスできる公開情報であっても、ほかの人とは違う着眼点とすぐに行動に移すスピード次第で強力な武器になりますよ」
さらに、場が引けたあとは毎日その日の結果や気になったニュース、反省点などをノートやエクセルにまとめるという松井氏。
「もう10年以上この習慣を続けていますが、こうやって毎日継続しておくと、なんとなく相場の動きや兆候がわかってくる。情報では補えない感覚のようなものが培われる気がします」
取材・文/山本啓介 上野 智 藤村はるな
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