米投資ファンドが買収した「大江戸温泉HD」。来日外国人観光客の評価は?

大江戸温泉

photo by Vantey (public domain )

 米大手投資ファンド「ベインキャピタル」がお台場の「お台場大江戸温泉物語」を筆頭に全国29か所で温泉旅館や温泉施設を運営する大江戸温泉ホールディングスの全株式を取得したと発表した。負債を含む買収総額は500億円と見られている。  オープン当初には話題のスポットとして人を集め、2010年頃には四国のレオマワールドや、ホテルニュー岡部など経営が立ち行かなくなったホテルや旅館などを格安旅館として再生する事業が注目を集めていた大江戸温泉HDだが、ここ最近はお台場の「大江戸温泉物語」もあまり名前を聞くこともなくなっていたように思えたのだが……。  しかし、それは大いに勘違い。実はここ数年は成長傾向にあったのだ。  ベインキャピタルによれば、大江戸温泉HDは、全国に23の温泉旅館と6の温浴施設/テーマパークを展開し、年間約500万人が利用、売上高は2007年以降毎年30%成長を達成しており今期売上高350 億円、従業員数3,000 名を要する国内最大手の温泉旅館チェーンに成長をしており、今後観光立国を目指す日本のインバウンド需要の獲得を見据え、アジアを中心とした海外展開を通じた成長戦略を見据えていくとしている。  なるほど確かに、ここ最近は外国人観光客の間では手軽に温泉気分を味わえるスポットとして大江戸温泉物語がクローズアップされている。  世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」によれば、「外国人がクールだと評価した日本の観光スポット20」(http://www.tripadvisor.jp/pages/Ranking2_2013.html)では、同HDの「お台場大江戸温泉物語」は堂々5位にランクしている。  ハーバー・ビジネス・オンライン編集部からほど近い新橋ゆりかもめ駅にいた来日中の外国人で、大江戸温泉物語に行ったという人を捕まえて感想を聞いてみた。 「映画のセットみたいだけど、すごく楽しいわ。特に岩塩風呂はもリラックスできたし、都心から近いのも素敵ね」(アメリカ人) 「まるで温泉のテーマパークだね! 浴衣を着られるのも楽しかったな」(アメリカ人) 「日本に来たのは仕事がメインだったんだけど、遠出しなくてもリラックスした休日を過ごせるから最高だ」(ロシア人) 「ユニークな体験だったな。江戸時代風の内装もクールだった」(ドイツ人) 「友達と来たけどとても楽しかった! 東京に戻ったらまた来たいです」(韓国人) 「中国人にも温泉は大人気だから箱根とかはみんな行くけど、箱根より近いしみなここに来るべきだよ!」(中国人)  などなどとかなりの好評っぷりだ。  一方、ネガティブな評価は、前出の「トリップアドバイザー」で「最低」の評価をしている人たちの意見を見ると「タトゥーが入っていたため入れなかった」というのが多い。これはタトゥーへの寛容度が低い日本なので仕方がないかも知れないが、楽しみにして訪れた外国人観光客はちょっと気の毒かも。  また、入浴マナーの問題は注意書きなどを貼ることで一時より改善したとは言うが、まだまだトラブルも少なくないという。  この先、2020年東京五輪に向けて大江戸温泉物語がベインキャピタルの狙い通り外国人客を増やして伸びていくには、このあたりの対応策も必要になるかもしれない。 <取材・文/HBO取材班>
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