NTT接待問題で答弁拒否を連発、しまいには逆ギレした武田総務大臣。拒否理由の矛盾3点を検証

gyakugiretakeda

筆者のYouTubeチャンネルより。逆ギレしている武田総務相

注目を集めた3月12日の小西洋之議員の質疑

 2021年3月12日 参議院予算委員会の立憲民主党・小西洋之議員による総務省・NTT接待問題の質疑は大きな注目を集めた。NTT澤田社長との会食有無を答弁拒否してきた理由を繰り返し問われた自民党・武田良太総務大臣がまたしても答弁拒否を連発した上、その拒否理由があまりにも支離滅裂だったからだ。  そこで本記事では、武田大臣の拒否理由における矛盾3点を明らかにした上で、当日の約8分間の質疑をノーカットで振り返っていく。 *記事中の動画リンクが表示されない配信先で読んでいる場合、動画は筆者のyoutubeチャンネル「赤黄青で国会ウォッチ」で視聴できます  まず、武田大臣は当日の質疑の中で、NTT澤田社長との会食有無を答弁拒否した理由として、大きく以下の3点を挙げていた。 <武田大臣の主張> ①個別事案の答弁は控える ②質問通告がされていない ③(東北新社 菅正剛氏との会食有無は答弁したことに対して)個人名を特定した質問だから菅正剛氏の件は回答した  だが、この3つの主張は全て偽りであり、主張として全く成立していないことが、これから紹介するわずか8分間の質疑の中で露呈している。 <事実> ①武田大臣は個別事案を答弁している(2月16日の衆議院総務委員会で立憲民主党・岡島一正議員に東北新社との会食の有無を問われ、「ございません」と答弁した事実が議事録に残っている) ②質問通告はされている(小西議員は「NTT幹部」と明記した上で会食有無についての質問を通告している。そもそも、これまで何度も論点になっていた問題であり、通告の必要性自体が極めて低い) ③「NTT澤田社長」と個人名を特定して質問しても武田大臣は答弁拒否している(質疑の終盤、小西議員は「NTT澤田社長と会食したことはありますか?」と質問しても、武田大臣は「個別の事案は回答を控える」と答弁した)  つまり、武田大臣はとにかくNTT澤田社長との会食有無を答えず、答弁を拒否する理由としてデタラメな主張を繰り返していた。質疑全体を見ると、さらにその悪質さが見えてくるので、約8分間の質疑をこれからノーカットで振り返っていきたい。

NTT澤田社長との会食の有無を答弁しない理由は?

 まず、小西議員はNTT澤田社長との会食有無を答弁しない理由について、武田大臣に問い質していく。その質疑は以下の通り。(下記の動画リンクの0分8秒〜)  これ以降、質問者(小西議員)、答弁者(武田大臣)以外の発言、委員会室の様子などは文中の注釈(*)で補足する。また、筆者自身のコメントも合わせて注釈(*)で補足していく。 qa1小西議員: 「武田総務大臣に伺います。散々答弁拒否されていますが、NTTのですね、幹部との会食の有無について、答弁しない理由は何ですか?」 武田大臣: 「答弁ちゃんとしてますよ。国民に疑念を招くような会食・会合を、これに応じたことはないという明確な答弁をずっとしてます。ご理解ください。」 小西議員: 「NTTの幹部と会食したことがあるのかどうかという科学的事実を聞いているだけなので、それを答えて下さい。」 武田大臣: 「毎回、私は答弁させて頂いたんですけど、個別のですね、一つ一つの事案についてコメントは差し控えさせて頂きたいと。その上で国民に疑念を招くような会合や会食に応じることはないと何度も答弁をさせて頂いております。」 *筆者コメント:主張①「個別事案の答弁は控える」1回目 小西議員: 「今おっしゃった、その個別の事案ですね、個別の会食の事案の有無については答弁を控えるっていうのは、国会に対する大臣の説明責任の果たし方としての答弁ということでよろしいですか?」 武田大臣: 「今、これ国会の委員会で答弁してるわけですから。」 小西議員: 「個別の事案に答えないという答弁は国会への、また国民への説明責任の果たし方として非常に重い政治責任を負うということでよろしいですね? 」 武田大臣: 「私は何度も答弁をさせて頂いております。個別の事案一つ一つについては答弁を差し控えさせて頂きたい。その上で国民に疑念を招くような会食会合については応じることは無いと。こういうことであります。」 *筆者コメント:主張①「個別事案の答弁は控える」2回目 qa2小西議員: 「大臣は2月16日の衆議院総務委員会で立憲民主党の岡島一正議員の質問に対して、東北新社との会食の有無について答弁されていませんか?」 *武田大臣の答弁開始までに約40秒かかる。森裕子理事は「自分で答弁したんでしょ。すぐ答えてよ。さっきから個別の事案には答弁しないと言ったじゃないですか。自分で答弁してないと言ってるんだから、答弁してないんでしょ。そう答えればいいじゃないか。3回も4回も個別の事案には答弁しないと言ったんだから」と抗議 武田大臣:個別の事案に一つ一つ答弁は致しません。」 *筆者コメント:主張①「個別事案の答弁は控える」3回目 小西議員: 「じゃあ、東北新社の会食の有無で答弁していたら大臣辞職することでよろしいですか?」 武田大臣: 「仮定の話に明確な答弁は、これは無理だと思いますよ。」 小西議員: 「仮定ではなくて、国会会議録上の事実に基いて質問しております。もし東北新社関係者と会食していれば大臣を辞職することでよろしいですか? 」 武田大臣: 「何度も答弁しています。もしの話に答弁はできません。」 *質疑が中断。福島みずほ議員が「自分に都合の悪いことだけ真正面から答えないのはおかしいですよ。」と抗議
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突如、「質問通告されていない」と逆ギレし始めた武田大臣
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