危ぶまれる五輪開催、7割超が「反対」。賛成派、反対派の理由を聞いてみた

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画像はイメージ(adobe stock)

 緊急事態宣言を出してもなお、新型コロナウイルスの感染者数は思うような減少傾向に転じていません。そんな中、1年間延期された東京五輪の開催までおよそ5ヶ月と迫っています。この状況での開催を国民はどう考えているのか、調査結果から民意を探っていきます。

開催反対が圧倒的多数の結果に

 この調査は、紀尾井町戦略研究所株式会社がインターネット上で1000人にアンケートをとったものです。  「2021年の東京五輪開催に賛成?反対?」と聞いたところ、賛成273人、反対727人という結果になりました。アンケートが実施された1月末は、東京都だけで連日1000人を超える新規感染者が確認されていた頃。その状況も背景に、開催反対が7割を超えて賛成を圧倒するという結果になりました。

賛成の人々の意見は

 開催に賛成と回答した273人にさらにその理由を尋ねると、多い順に次のような理由が並びます。「アスリートや五輪関係者の準備を考えれば開催すべきだと思うから」(117人)、「五輪の準備に際して行った投資の回収や、開催による経済効果を無視できないから」(68人)。  しかし、こうした理由とは異なる理由で賛成する人もいます。筆者の取材に応じてくれた東京都に住む甲田さん(30代男性)は「NBAのスター軍団が日本で見られるのが楽しみなので、基本的には賛成です」といいます。  現地の治安が不安視された2016年のリオ五輪では、NBAのスター選手を擁するバスケットボールアメリカ代表は、選手村に入らず、安全のために港に横付けされた専用の豪華客船で生活をしていました。ただ、そうした特別な対応ができる選手団はごく一部に限られることは自明。甲田さんが「ワクチン接種が進んで、その後の感染状況を見ないとわかりませんね」ともいうように、賛成といえど慎重な声も聞こえてきます。
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開催反対の理由は
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