ワクチン接種開始で高まるコロナ禍収束への期待感。動き始めたマーケットで、注目すべき大復活期待株

 日本では、やっと医療従事者への先行接種が始まったに過ぎない段階だが、ワクチンの登場について、市場はすでに反応し始めている。今後のマーケットはどう反応していくのか? 気鋭のアナリスト、個人投資家3人に見解を聞いた。

コロナワクチン後の大復活期待株15選

マネ得

写真/時事通信社

 2月の中旬から日本でも段階的にコロナワクチンの接種が始まり、コロナ収束への第一歩になるのではと期待値は高まっている。  ワクチンが市場にもたらす効果はいかほどのものなのか。経済アナリストの馬渕磨理子氏は語る。 「海外でワクチンの安全性、有効性が確認されつつあり、コロナ収束への期待感が高まっています。これにより、コロナで業績が悪化している企業が息を吹き返すのではないかという思惑から、2月頭には旅行関連銘柄が大きく買い戻されました。  GoToトラベルの一連の流れを見ても、日本人の旅行欲が高まっていることは明らか。爆発的な特需が起きる可能性があります。底をついた株価が上がるなんて至極当然ですが、このファーストインパクトにはうまく乗りたいところです」  日本で一般向けにワクチン接種が始まるのは今年6月の予定だ。「株価は半年先を読む」と言うが、どう織り込まれるのか。 「旅行やエンタメなど、人々が自粛を余儀なくされ、抑圧されていた業界は一気に解放へ向かうかもしれません。また、完全にアフターコロナを見据えるなら、駐車場の空中部分を活用して『空中店舗フィル・パーク』をつくるというフィル・カンパニーに注目しています。  もともとコロナ以前に期待されていた銘柄で、1月に発表した本決算では営業・最終損益が黒字に上振れて着地し、今期予想も経常利益2倍と大幅増益の見通しに。コロナが収束すれば復活もありえます」(馬渕氏)

米国株投資はどうなる?

 では、米国株投資はどうか。専業投資家で米国株に明るいたぱぞう氏は語る。 「アメリカでは、昨年の秋から今にかけてワクチン関連銘柄が盛り上がりましたが、非常に短期的でした。となれば、ワクチンに期待すべきはアフターコロナ群の反発でしょう。日本と違って、すでにアフターコロナが織り込み済みの銘柄も多いですが、ホテルや旅行、カジノなどは今からでも狙えるかもしれませんね」  ただし、「コロナ収束後は人々の行動様式が変わっている可能性も考慮しなければならない」と、たぱぞう氏は続ける。 「直近の決算を見ても、ずば抜けて良かったのはアマゾンやグーグルといった、インターネットの根幹を担っている銘柄です。アフターコロナで長期的に投資を行うなら、やはりIT系が手堅い」
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コロナ特需に沸きそうな冷凍庫メーカーに要注目!
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