コロナ禍の妊娠と出産。「立ち会い出産できず、産後も面会禁止。一人で育児がスタートした気がして辛かった」

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画像はイメージ(adobe stock)

 たまひよは1月下旬、「たまひよ妊娠・出産白書2021」を発表した。同白書は第三弾まであり、本稿では、公開済みの第一弾「新型コロナウイルス感染症の出産育児への影響」の内容を紹介する。  「たまひよ妊娠・出産白書2021」は、昨年秋に全国の乳幼児をもつ母親を対象に実施。2060人から回答を得た。  コロナ禍における産前・産後の不安や世帯年収の変化や夫婦関係などについてのアンケート結果をまとめた。目的は、新型コロナウイルスが産前・産後の不安や生活の負担にどう影響を与えたのかを知ることだ。  調査対象の女性は出産時期別に、「2020年5~10月」(緊急事態宣言解除前後、解除後)、「2019年11月~2020年4月に出産(通常期・新型コロナウイルス感染症拡大期)、「2019年5月~10月に出産(通常期)にグループ分けされている。

約7割の女性が「出産と産後が不安」

 「新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、出産・産後に不安・大変だったことはありましたか」を質問したところ、66.0%の女性が「あった」と答えている。  出産時期別で見ると「2020年5月~10月」(88.5%)が最多で、「2019年11月~2020年4月」(65.7%)に約23ポイントの差をつけている。昨年5月といえば緊急事態宣言が発令されていた時期に当たり、不安を抱いた女性が多いことがうかがえる。  こうした状況下では、感染拡大防止の面から院内に立ち入る人の数を制限する病院や産院が見られた。「妊婦健診に配偶者・パートナーが同伴したか」を聞くと、全体では「はい」が67.2%に上る。  しかし出産時期別では「2019年11月~2020年4月」(79.1%)に対して、「2020年5月~10月」(50.4%)と減少。コロナ禍で配偶者・パートナーが妊婦健診へ同伴できなかったケースが増えた。

夫が健診に同伴できず、父親として意識が不足しないか心配だった

 立ち会い出産にも影響が及んでいる。「立ち会い出産をした」の回答率の推移を年次で見ると、2019年は71.2%だったのに対して、2020年は63.7%に減っている。  出産時期別で「立ち合い出産をした」(対面・リアルのみ)と答えた人の割合を見ると、「2019年11月~2020年4月」は74.6%だったものの、「2020年5月〜10月」は36.6%と急激に落ち込んだ。  調査に協力した女性からは、妊婦健診への同伴や出産への立ち会いが制限され一人で出産に臨んだことに不安を感じたとのコメントが寄せられている。 「コロナの影響で健診の同席もできなくなり、夫がお腹の中の子をエコーで見ることがなかったため、父親としての自覚があまりなくて、不安だった」 「切迫早産で入院したが、コロナの影響で面会が一切禁止だったので旦那と会わずに出産を迎えた」 「出産の時も産後入院の時もほとんど面会が出来なくて初めから1人で育児をスタートさせたのが大変だった」  また、「メディアによって報道内容が全く違い、何を信じて良いか分からなかった」や「産後外出自粛で孤独なこともあったが何より子供の発育によくないんじゃないかと不安だった」など、情報が錯綜しかえって困惑したことや、自身が感じるストレスが子育て環境に良くないのでは、との不安を抱く声も挙がった。
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約3割が「年収が減った・減ると思う」と経済面を心配
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