三菱UFJリースは22年連続、KDDIは18年連続etc. コロナ禍でも配当を増やし続ける連続増配株を狙え!

コロナにも負けずに配当を増やし続ける連続増配株。配当金と株価の値上がりで、FIREの有力手段として、今注目を集めている。連続増配株を探し、コロナ禍でも資産を増やす秘訣を専門家に聞いた!

手堅さはピカイチ。連続増配株を狙え!

マネ得

約30年ぶりとなる2万8000円台を回復するなど、日経平均株価は強い値動きを見せている 写真/時事通信社

 世界中でワクチン接種が進んでいるが、変異種も登場し、新型コロナウイルスの感染拡大が収まる見通しはまだ立たない。  一方で、コロナ禍の逆境でも、順調に増配を続ける企業もある。 「配当狙いの投資は地味ではありますが、手堅さはピカイチ。特に、毎年配当を増やしている“連続増配株”なら、何もせずに持っているだけでインカムゲインが増えていきます。  アフターコロナを見据え、バリュー(割安)株の値上がりが期待されるなか、特に連続増配株は中長期的な投資先としてのメリットが大きい」  そう話すのは、株式投資に詳しいファイナンシャルプランナーの深野康彦氏だ。  日本を代表する連続増配株である花王の株価チャートと配当額の推移を見ると、現在、同社の配当利回りは2%に達しておらず高配当銘柄とは言えない。  しかし増配を続ける銘柄は、配当だけでなく値上がりの恩恵も受けられる好例と言えるだろう。コロナ禍で減配となる企業もあるが、花王は今期も増配が予想されている。
マネ得

’89年に7.1円だった配当は、’20年は140円に達する見通し。この間に配当は約20倍、そして株価も約4倍にまで成長している

 多くの企業の配当確定月は3月のため、連続増配株の投資は今から準備しておきたい。

株価が下落しても利回りが得られる裏ワザ

 また、シンプルに配当利回りの高い高配当株を選んで投資する手法も妙味はある。深野氏はその魅力をこう解説する。 「配当利回り5%の銘柄を、配当が非課税になるNISA口座で5年保有すれば、たとえ株価が2割下落したとしても1%の利回りが得られることになります。  20年あまり保有すれば投資元本も回収でき、長期保有するほど配当が積み上がって損失のリスクが減っていきます。長期保有していれば株価が吹き上がる局面もあるので、値上がり益のチャンスに出合えることも」  こうした配当狙い投資で憧れのアーリーリタイアを果たしたのが、約1億円の金融資産を築いた個人投資家のおけいどん氏だ。  25歳で株式投資を始め、アベノミクスで日本企業が増配基調に乗ったのを機に高配当株投資にシフト。コロナ禍にもかかわらず’20年秋に脱サラし、FIRE(経済的自立とアーリーリタイア)ライフを手にした。  現在は世界15の国と地域の連続増配・高配当株やREITを中心に長期投資しているという。
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売り時を考える必要なし。大企業ほど有利か
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