日本のコロナ禍をより一層悪化させたのは誰なのか? 有権者は改めて考えねばならない
2021.01.26
立候補の段階から口だけである日本の政治レベル
要するに、新型コロナウイルスが問題になって1年以上も経つのに、どいつもこいつも新型コロナウイルスにどう立ち向かったらいいのかをろくすっぽ勉強していない。そんな人たちが候補者になり、場合によっては当選をしているのです。
知事レベルから区長・市長レベルまで、ちゃんとした新型コロナウイルス対策ができている候補者は、ほぼ皆無。ろくすっぽ勉強もしていなければ、自身のコロナ対策すら甘いのですから、こんな人たちに感染を抑えるための政策なんか考えられるはずがなく、ワクチンに頼る以外の選択肢がなくなってしまったというわけです。
しかし、「無能は何をやっても無能」だという悲しい現実があるため、ワクチン戦略しかないのに、そのワクチンすら手に入らない。手に入ったとしてもワクチンに信用がない。一刻も早くワクチンを打たなければならない状況にもかかわらず、ワクチンをマイナンバーカードに紐づけしようということになり、またしてもワクチンを接種するために市役所に行列を作るつもりのようです。
こうなってくると、いよいよ政治に頼ることができないので、自衛をするしかなくなってくるわけですが、自衛をするにもお金はかかります。いろんな会社が消毒液を置いたり、机と机の間に仕切りを設けたり、喫煙所を屋外に移動させたり、みんなが頑張って感染防止対策をしています。どれもこれも企業側の努力であり、みんなが工夫をして感染防止対策に努めてくれているわけですが、そんな努力に対し、「ありがとう」と言うわけでも、もっと頑張ってもらえるようにお金を出すわけでもない。
麻生太郎財務大臣はこの期に及んで、断固として再び10万円を配るようなことはしないと言っています。アメリカ様からのポンコツ戦闘機はナンボでも買うくせに、国民のためにお金を使うのは渋る。それどころではありません。変異種が入り込まないようにする空港での水際対策を、よりによってPCR検査ではなく、「精度の低い抗原検査」に切り替えてしまったばっかりに、今、日本はイギリスの変異種が市中感染している酷い状態に仕上がっているのです。
有権者がしっかりと抗議の声をあげるべき事態になっています。しかし、日本では政治に文句を言う人はほとんどいません。政治に対して期待をしていないということもあるのかもしれませんが、物を申したら面倒臭いことになるので、誰も物を申さないのです。でも、そんなだからマヌケな政治家たちがやりたい放題になってしまうわけです。みんなが入院できずに苦しんでいる中で、石原伸晃さんだけは無症状でもPCR検査を3度も受けて即時入院できてしまう。こうしたことを許しているのは、実は、私たち有権者なのです。
選挙ウォッチャーの分析&考察
選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材しています。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどを「チダイズム」にて公開中
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