山積みの業務に現場は大混乱。業務開始前にやると楽になる、「やらないこと」の決め方
業務効率を向上させる秘訣は、山積するタスクを目の前にして、その日にやらなくてもよいタスクを除外してから取り組む優先順位をつけることだ。
こうした優先順位づけは以前も紹介したとおりだが、このように申し上げると、「いずれのタスクも重要なので、除外などできない」「除外したとしても、後ろ倒しになるだけで、自分の首を絞めるだけ」……といった声が挙がる。
その日にやらなくてもよい仕事を除外するということは、なにも永遠にその仕事をやらないということではない。その期間にやるべきことを選別して、そのタスクに集中するということだ。そのうえで余裕があれば、その日にやらなくても仕事に着手すればよい。
翌日になれば、前日に除外した業務の優先順位が上がるかもしれない。やるべきときに実施する……。その日を見極めると、業務効率が格段に上がるのだ。
これを行わないで、その日にやるべき業務も、その日にやらなくてもよい業務も一緒にして思い悩むから、混乱してストレスが溜まるのだ。だとすれば、混乱を峻別すればよい。そのためのもっとも簡単で効果のある方法が、その日に実施すべき仕事と、そうでない仕事を切りわけることなのだ。
しかし、そうした切りわけをやりづらくするワナがある。社会人になって以来、「仕事の選り好みをするな」と言われたことのある人は、多いに違いない。
仕事を選り好みしてはいけない、どの仕事も全力で取り組まなければならない……。この考え方が、無意識のうちに「業務の峻別をしてはならない」という姿勢を生み出し、それが結果として業務効率を妨げることになってしまうのだ。
実はその日にやるべきこと、必ずしもその日にやらなくてもよいことを峻別するためには、その日にやるべきことを先に選ぶのではなく、その日にやらなくてもよいことを除外することを先に行うことが大事だ。
その日にやるべきことを先に選び始めると、真面目な人ほど、あれもやらなければ、これもやらなければと、業務を選び過ぎてしまうことがよくある。そうして結局、峻別が甘くなる。
その日の「捨て仕事」を見つけよう
「仕事を選り好みしてはいけない」がワナに
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2021.01.11
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