8月なのに冬季制服で微笑するCA
北朝鮮カレンダーは日本の研究者も注目している。北朝鮮にとってカレンダーは単なる外貨稼ぎではなく体制宣伝も目的としているからだ。
新しい記念日や祝日、どの月にどのような最高指導者の言葉が載せられているのか、紙など素材の変化などからも北朝鮮の現状を知ることができると「宮塚コリア研究所」の宮塚利雄代表は語る。
「北朝鮮は昨年6月、
韓国向けのビラとして1200万枚ものビラを刷ったと言い張ってましたが、そこで
上質な紙を使い果たしたのかもしれません」(宮塚コリア研究所・宮塚代表)
実際に作成したビラを韓国へ散布したという報道は確認されていない。紙不足に加え、コロナ禍で輸出が難しいことは秋頃から分かっていたので、21年の海外向けカレンダーは最初から作っていない可能性もあると宮塚代表は推察している。
1月から踊るCA。金正恩総書記の生誕日とされる8日は平日扱い
北朝鮮研究者が注目していた1月8日の金正恩氏の生誕日は、今年も平日扱いで特にイベントは行われていないようだ。その代わり、1月5日から行われていた党大会で金正日氏以来の党総書記のポストに就任したと発表されている。
<取材・文・写真/中野鷹>