コロナ禍の中感じた、プリキュア世界と現実のシンクロニシティ

DJ中の筆者、プリキュアおじさん

DJ(プリキュアの楽曲をかけるだけなのがDJと呼んでいいものか悩みつつ)中の筆者、プリキュアおじさん

派遣法「3年ルール」とプリキュア映画

 2015年に施行された所謂「3年ルール」により、活躍の機会が狭められてしまったもの、と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。「派遣法って確かそんな感じだったっけ…???」と思った方はビジネスパーソンとしては正しいかもしれません、が、偶然にも毎年春に公開されるプリキュアの映画に登場する先輩プリキュアの境遇がまさにそんな感じで、「大発見!これ何かの機会に話そう~!」と思っていた僕のような者も世の中にはいます。  ご存知の無い方の為に大雑把に説明しますと、プリキュアというのは所謂「女児向けアニメ」と呼ばれるアニメ作品、そこに登場する、何かを守る為に変身して戦う強くてかわいい「女のヒーロー」たちの事。2004年にスタートし、毎年新しい仲間を増やし、代替わりをし続け、番組は現在17年目、歴代のプリキュアは2020年で64人、来期のプリキュアの発表がすでにあったのでこれに4人足して68人(放送が始まって無いものは数に含めない主義でしたが…。そのほか細かい事を言い出すときりがないので、ここでは割愛させていただきます)になります。

17年の歳月で総勢68人の大所帯となった結果

 17年……と言うと、3歳児が成人するような年月なので、これだけの期間やってる作品をまったく知らないなんてよっぽどどうかしているような、逆に全部観てるのもそれはそれでどうかしてるような、そんな気持ちになってきます。僕はそのプリキュアの関連楽曲だけでDJ–––他に呼び方が無いのでDJとさせてください–––をやっている者です。以前書かせていただいた物もよかったらお読みいただけると嬉しいです、かなり稚拙な文章ですけども。  話を戻します。  毎年春に公開される映画では歴代シリーズのプリキュア達がそれぞれ独立した作品の世界を超えて勢揃いする事が長らく売りになっていました。しかしその人数も30人に達しようというあたりから一人一人の変身シーンだけでもかなりの時間を要し、全員をストーリーにからませるのが困難になっていった為か、2017年の春から最新作を含む3作分のプリキュアが出会い、力を合わせ困難に立ち向かうという形態になります(それでも15人弱いますけども)。これにより2015年度のプリキュア達はこの翌年からスタメンから外れてしまいました。前述の派遣法改正のよう?に、です。いや、この改正ってそういうつもりで生まれたものではないんでしょうけど、実質……という話です。
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知られざる、「現実とプリキュアのシンクロニシティ」
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