世界の研究機関による新型コロナ関連統計からわかる、日本の統計の壊れっぷりと対策の遅れ
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東部アジア・大洋州諸国における100万人あたり日毎新規感染者数(ppm 7日移動平均)
可読性を良くするためにシンガポールを除いている
韓国の状態が思わしくなく、そろそろ部分的ロックダウンなどの大規模な社会的行動制限の発動が見込まれる
Our World in Data

日本全体の移動傾向
殆ど減少が見られない
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札幌市の移動傾向
ここ10日ほど移動傾向が減少しており、そろそろ新規感染者数が減少に転じるだろう
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大阪府の移動傾向
殆ど移動傾向が下がっていない
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東京都の移動傾向
殆ど移動傾向が下がっていない
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欧州からの手紙
Oh! Our World in DATAのデータ責任者からいきなり日本語でご教示頂きました。検査数は、検査実施数と検査人数の二種類あり、本邦はこれまで検査実施数でした。これは、一人で同じ日に複数回(複数検体)検査した人が居ると検査数が過大評価になります。このことは以前から気になっていたのですが、漸く改善されたと言うことです。結果として検査陽性率の分母が小さくなり、陽性率がやや高く評価されるようになりますが、それがより正しい値です。 ただこの変更は、最近の本邦における統計の乱れとは関係ありません。一方で、検査数と検査陽性率が過去に遡及して刷新された理由がわかり、すっきりしました。 こういったハプニングがあるからTwitterはおもしろいです。こういった経緯で海外のいろいろな方と付き合いが始まります。 ◆コロラド博士の「私はこの分野は専門外なのですが」新型コロナ感染症シリーズ32:迫り来る地獄3 <文/牧田寛>本日より、PCRで検査された人数を使用します (https://t.co/0DMHF1uggQ)。 以前は、実行されたPCRテストの数を使用していました (https://t.co/z1wOuZhgjS)。 したがって、陽性率は少し高くなります。
— Edouard Mathieu (@redouad) November 28, 2020
Twitter ID:@BB45_Colorado
まきた ひろし●著述家・工学博士。徳島大学助手を経て高知工科大学助教、元コロラド大学コロラドスプリングス校客員教授。勤務先大学との関係が著しく悪化し心身を痛めた後解雇。1年半の沈黙の後著述家として再起。本来の専門は、分子反応論、錯体化学、鉱物化学、ワイドギャップ半導体だが、原子力及び核、軍事については、独自に調査・取材を進めてきた。原発問題について、そして2020年4月からは新型コロナウィルス・パンデミックについてのメルマガ「コロラド博士メルマガ(定期便)」好評配信中1
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この連載の前回記事
2020.11.27
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