「パパに会いたい」。親と子を長期にわたって引き離す入管の収容制度

「病気になってしまったパパに会わせて」家族の粘り勝ちで再会

病気になった父親と再会  この子たちのお父さんは収容中に精神科の病院に運ばれました。長期収容により病気になってしまったのです。家族はダメ元で病院へ行き、「パパに会わせて」と一生懸命に嘆願します。  なかなかOKはもらえなかったのですが、家族の粘り勝ちでついにお父さんと再会し、触れ合うことができました。入管の面会では味わえない、ささやかな家族のだんらんです。見ていて思わず涙がでました。  このように、親と子を長期に渡って引き離す入管のやり方には怒りを禁じえません。子供たちの心にどれだけの深い傷を残したのか。こうまで収容する必要が果たしてあったのでしょうか。  他にも良い方法はいくらでもあったはずだと思います。大人の都合で翻弄された子供たちは本当に気の毒です。この先、この子たちはもう二度と苦しまないで幸せに、すくすくと成長していってほしいと願わずにいられません。 【ある日の入管 第9回】 文・画/織田朝日
おだあさひ●Twitter ID:@freeasahi。外国人支援団体「編む夢企画」主宰。著書に『となりの難民――日本が認めない99%の人たちのSOS』(旬報社)など。入管収容所の実態をマンガで描いた『ある日の入管』(扶桑社)を2月28日に上梓。
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