Googleも認めた天才が導き出した戦略。AIで勝つ不動産投資

 連絡手段はいまだにFAX……令和を迎えても何かとアナクロが幅を利かせる不動産業界。しかし、そんな市場に目をつけ、自作のシステムで稼ぐ気鋭エンジニアがいた! マネ得

AIで勝つ不動産投資

 北海道で200人を超える新規感染者が確認されるなど、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。生活様式の変化も余儀なくされ、住居のニーズにも変化が生まれようとしている。そんななか、まったく新しいアプローチで不動産業界に風穴をあけようとしている男がいる。中国蘇州市の音楽一家に生まれた李天琦氏(30歳)だ。 「ピアニストの父が活動拠点を日本に移したのを機に10歳で来日しました。不動産は大学在学中から投資を開始。不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンとして知られ、相場が安定しているため、通常は株式投資みたく一気に大きな利益を上げることは難しいとされています。しかし、情報の非対称性が大きい市場なため、正しくビッグデータとAI技術を駆使することで、さらにリスクは少なくリターンは大きく伸ばせる点、リスクを嫌う僕の性格的にも向いていると判断しました」

一切の主観を排し、資産性を追求して投資

 李氏の専門分野はAI。在学中からGoogle社の勉強会で講演するなど、その分野では将来を嘱望される若手研究者だった。 「不動産はみんなが正しい価格を知らないから、値段に見合わない物件もあれば、値段以上に価値がある物件も出てくる。そのため、AIに分析させれば、限りなく小さなリスクでリターンが得られる投資ができると気づきました」  指針を定めた李氏は構想を実現すべく、’12年から寝食を忘れて開発に打ち込み、一日20時間をシステム開発に費やした。 「不動産サイトに新規登録、または価格変更される物件数は一日あたりおおよそ1万~2万件。そのすべてをクローラー(サイトを巡回するロボット)で収集しています。集めたデータは不動産価格の約90%を構成する『立地』『築年』『構造』『広さ』といった要素に分解。例えば、『渋谷駅徒歩5分』『築30年』『SRC』『60㎡』といった具合です。この『条件』をAIに与えます。データベースにはあらかじめ遡れる限り、すべての売買履歴や賃貸の成約事例を『答え』としてAIに学習させています。そのビッグデータから適正価格と乖離率を導き出すという仕組みで、投資対象の選定をしています」
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AIはあくまで1次フィルタリング
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