被収容者の苦しみと、楽しそうに歓談する職員のギャップ
収容施設の中にいる人たちは、とても苦しんでいる。時間が来て面会室の外に出ると、職員たちが楽しそうに会話をしている。その落差に、複雑な気持ちになります。
ある日、被収容者の日本人配偶者が面会に来ると、職員がグルメの話で花を咲かせていたそうです。夫は中でひどい弁当を食べさせられているのに、「どこどこの店が美味しい」などと話しているのを見て、不快を露わにしていたことがありました。
職員がお話をしちゃいけないとはまったく思わないのですが、面会する人たちも見ているので、少し配慮したほうかいいのかもしれません。
入管職員に刃物で刺されたり熱いお湯をかけられたりするといった、恐ろしい夢を見るという証言はよく聞きます。もっとグロい内容もあり、銃で足を撃ち抜かれたとか、自分が穴だらけにされたなどもあります。
たとえ解放されても悪夢を見ることは続き、しばらくは夜中に叫びながら飛び起きる夜が続くそうです。これも無期限収容による大きなストレスが原因なのです。