誰でも芸術家に投資できる!? 急成長するアート投資最前線

 まだ認知されていない才能に投資し、莫大なリターンを得る。そんなアート投資の醍醐味を手軽に実現するサービスが登場、にわかに熱気を帯びている。その仕組みとは?
カウズ

すでに公開されている作品には、A4サイズほどのカウズのドローイングも。一点物だ

100円からカウズ、バンクシーの「一口オーナー」になれる

 米国大型株で構成されるS&P500が過去最高値を更新するなど、コロナ禍にあっても米国株の堅調さは揺るがない。しかし、それを遥かに上回る勢いで成長するマーケットがある。絵画や彫刻などに投資するアート市場だ。  その市場規模は、実に7.5兆円。グラフはトップアーティスト100人の作品に投資した場合の利回りの推移を表したものだが、S&P500すら寄せつけない右肩上がりの成長ぶりをみせている。
アート投資

過去20年におけるトップアーティストの平均値上がり指数と、S&P500の株価指数の比較。リーマショック後に落ち込みはあるものの、アートマーケットがいかに不況に強いかがわかる

 もっともわかりやすい事例がZOZO創業者の前澤友作氏が購入したことで知られるバスキアだろう。’84年時点で1万9000ドルだった作品が’17年には1億1050万ドルへと、実に5816倍も値上がりしているのだ。ニューヨークを拠点にアートや写真のキュレーションを手がけてきた河内タカ氏は、こう解説する。 「現代アートのこの20年の高騰ぶりには目を見張るものがありますが、アートマーケット自体、’80年代からずっと伸び続けています。最高峰のゴッホやセザンヌなどの作品は、ジェット機よりも高価格で落札されていますし、現代の作家も有名美術品での展示によって格段に価格が跳ね上がっていきます。高額な美術品が安定資産たる所以ですね」

ストリートアートバブルの裏に“裏原カルチャー”?

 昨今ではバンクシーなどストリート発のアーティスト作品が億単位で落札されるバブルが沸き起こっているというが、その背景には日本の影響も大きいという。 「いわゆる“裏原宿カルチャー”です。彼らは早くから自分たち好みのアートをプロダクトに落とし込み、一部で熱狂的なファンを獲得していった。その代表的な例がカウズでしょう。’01年に僕がパルコギャラリーで企画した『KAWS TOKYO FIRST』は、カウズにとっておそらく初めての個展だったのですが、当時は学生でも買えるような価格で、それがとてつもなく値上がりするとは誰も想像しなかったはずです。そうした若手作家らとのコラボをルイ・ヴィトンなどのハイブランドが率先して行ったことで、ストリートアートに対する認知度と評価がより一層高まりました」  とはいえ、投資になりうる作品を買えるのは前澤氏のような富豪だけ。庶民にはハードルが高いと思えてならない。しかし、そんな既成概念を覆すプラットフォームが登場した。バンクシーやカウズといった人気作品を100円から共同保有できる「STRAYM(ストレイム)」である。
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共同保有で実現できる資産としてのアート作品
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