10月1日から開始されたGo To Eatキャンペーン。新卒貧乏女子が実際に使ってみて気づいたこと

対象店のコロナ対策は?

 10月2日の夜、予約した店を実際に訪れた。入口には新型コロナウイルス対策における取り組みについての掲示がされており、検温とアルコール消毒を求められた。 GoToイートGoToイート 店にはテラス席と店内席があり、常にすべてのドアや窓が開放されている。換気は十分な様子だ。また、各テーブル間の距離の確保もされており、店員は全員マスクを着用している。  今回筆者の訪れた店は2人~4人程度のグループ客が多かった。しっかりとした感染症対策がなされていることもあり、安心して食事を楽しむことができた。  新卒であまりお金がないということもあり、筆者は普段あまりこういった高級店(とはいえ客単価は5000円くらい)には行けないので、今回は美味しい食事を楽しめて素直に嬉しかった。若い世代にとって一人1000円分のポイントが使えるというのはかなり大きいのではなかろうか。このキャンペーンを利用して、普段は訪れないような少し背伸びした店に行ってみるのもいいかもしれない。

店側には50~200円の手数料。「結局大手のオンライン飲食予約サイトだけが儲かる仕組みなのでは」という声も

 筆者も食べログで店を予約した後に知ったのだが、ホットペッパーグルメ・ぐるなび・食べログなどのサイトから予約した場合、店側が50~200円の手数料を負担しなければならないということが現在物議を醸している。飲食店を応援するためのキャンペーンであるはずが、逆に飲食店の負担になってしまうという矛盾を抱えているのだ。「結局大手のオンライン飲食予約サイトだけが儲かる仕組みなのでは」という声もSNS上で散見された。  また、「週刊文春」が9月24日号で「『GoToイート』事業を受注『ぐるなび』系会社が菅首相に献金」と題し、ぐるなびの創業者で現会長の滝久雄氏と菅氏の密接な間柄を報じた。  もしも飲食店を応援したいという気持ちがあるのであれば、手数料無料のトレタ・favy・Retty・Chefle・大阪グルメから予約するのが良いだろう。筆者も今後は掲載店もそれなりに多く、店側に手数料のかからないRettyを利用したいと思う。 <取材・文・撮影/火野雪穂>
97年生まれのライター。学生時代から学生向けメディアの記事作成などを行う。今春大学を卒業したばかりだが、いきなりのコロナ禍で当惑。
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