気になる企業に片っ端から書類を送ったアラフィフ失業者が……
例えば九州の某県で住宅メーカーの営業職として勤務していた男性が、会社の業績悪化により48歳で失業。転職活動が難航していたが、佐々木さんの助言に従い通勤範囲内で興味のある企業すべてに書類を送ったところ、次々に面接が決まった。
企業の人事担当者は、「こちらとしてもあなたのような人材を採用したいのはやまやまで、これまで散々求人広告を出してきたが応募者はゼロだった。そこにあなたから書類が届いたのですぐに連絡した」と実情を語った。そしてまたたく間に複数の会社から内定が出て、希望の条件で転職ができたとか。
ちなみに今は、「条件破壊」よりも「リスト応募」が有効だという。
「企業が求人をしているか否かではなく、
その企業が抱えている課題に直接響くかどうかが重要になっているからです」
可能性と絶望が混在する中高年転職。ルール無視のゲリラ戦を視野に入れていいかもしれない。
【佐々木一美氏】
キャリアアドバイザー。中高年の転職支援を行うベルコリンズ研究所代表。独自の転職プログラムの成功率は95%を誇る。著書に『
成功する40代・50代の転職術』(日本実業出版社)など。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
※週刊SPA!9月29日発売号より