集客の活路は「アイドル店員」!? 窮地に立たされるパチンコ業界のもくろみ
パチンコ業界にゆるキャラブーム。しかし、一部では謎の自主規制も」では、パチンコ店のゆるキャラブームについて取り上げたが、今、パチンコ店界隈のSNSを賑わすトレンドは実際にパチンコ店で働く「アイドルスタッフ」たちである。
日本生産性本部が発表した「レジャー白書2019」によれば、パチンコ人口は890万人まで減少した。
これは1年に1回以上、パチンコを遊技する人の数で、ピーク時は3000万人とも言われ、またここ数年は900万人台で下げ止まり感があったパチンコ人口が、遂に800万人台に突入した。この数字はあくまで2019年のものであり、新型コロナウイルス感染症の影響が色濃く反映される2020年の統計データは更に大幅に減少することが容易に推測出来る。
実際にコロナ禍におけるパチンコ店の集客状況は、コロナ禍以前の状況と比べても7割~8割程度であり、昨今のパチンコバッシングや風評被害もあり、特に高齢者層の来店が極端に減っている状況である。
他方、パチンコ店は、一昔前であれば、出玉(大当たりや当たりやすさ)を積極的に宣伝出来てはいたが、ギャンブル等依存症問題もあり、著しく客の射幸心を煽る広告宣伝を厳しく規制されている。
出玉をアピール出来ないのであればと、これまた一時は、芸能人やタレント、パチンコ関連ライター等を積極的にホールに呼び集客の起爆剤にしようとする流れもあったが、広告宣伝規制に抵触するとの指摘を受けたり、またコロナ禍において「人を呼ぼうとする行為」自体が非難の的になり得たりするという観点から今は自重されている。
このような状況において注目を浴びているのが、ホールスタッフによるSNSの宣伝活動である。
パチンコ店に限らず、飲食店を始めとした「客商売」を営む店であれば、SNSを利用した積極的な宣伝は少なからず行われている。所謂「看板娘」と言われるような女性スタッフがその発信の多くを担っている場合も多々ある。そのようなSNS宣伝活動とパチンコ店のそれとは何が違うのか。
パチンコ店による、TwitterをはじめとしたSNS宣伝活動が今、注目を集めている。
以前にHBOに寄稿した「集客に頭を悩ませるパチンコ店
注目を浴び始めた「ホールスタッフ」による宣伝
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