節約だけが取り柄の平凡なサラリーマンは、どうやって手取り22万円なのに33歳で1億円を貯めたのか?

自動車事故を契機に資産構築を改めて模索

 そうして着実に資産を増やしていった井上氏。しかし、その後、人生が激変する出来事と遭遇する。 「27歳のときに会社の帰り道に車にはねられてしまい、大けがを負い、半身不随になりました。入院が2か月、自宅療養が6か月。普通に社会生活を送れるようになるまでに2年6か月かかりました」  長い療養期間に井上氏は改めてお金と真剣に向き合うことになる。 「資産をなんとか安定させたいと考えた僕はデイトレードに挑戦してみたり、与沢翼さんの塾に入りアフィリエイトを学んでみたりしたのですが、まったくセンスがなく、どれも自分には向いていないことを痛感しました」  そんな暗中模索のなかでついに出合ったのが不動産投資だった。 「やはり僕は投資よりも節約が性に合うので、不動産投資も『家賃収入で儲けよう』よりも『どうすれば住居費を安くできるか』という発想からスタートしました」  そうして初めて購入したのが神奈川県相模原市にある築40年超の中古マンションの一室だった。 「280万円で売りに出ていました。廃墟のようでしたが、今後、何千万円とかかる住居費をゼロにする術を身につけるための自己投資だと鼓舞して購入しました」

「中古物件再生」という成功体験

 こうして購入し、修繕した物件は家賃6万5000円で入居者が見つかり、高収益物件に生まれ変わることに。中古物件再生という成功体験を積み、満を持してマイホームの購入に至る。 「品川区のマンションが1380万円で売られているのを見つけました。通常なら2000万円はする物件でしたが、高齢オーナーが資産整理のため売り急いでいました。格安でリフォームし、2年後に2490万円で売却したのでもろもろの経費を引いても600万円の利益が出た計算。品川にタダで2年住めて年収以上の利益まで出るなんて、自分でも驚きました」  その後も9軒の不動産を購入し、現在は5物件を所有。積み立て続けた投資信託の約4000万円に加えて、不動産投資も手がけるようになり、総資産額は大幅に向上。7000万円ほどあるローン残高を加えると総資産は1億6000万円超え。純資産1億円到達まであとわずか。
マネ得

井上はじめ氏が所有する相模原市の物件(Before)。左からトイレ、居間、玄関。
5年間は誰も住んでおらず、便器のないトイレをはじめ、廃墟と化していた物件を最小限の予算で修繕。「見た目は最悪でしたが、立地は悪くないですし、物件価格とリフォーム代、諸費用込みで500万円以内に収められれば、十分に利益を出せる勝算がありました」

マネ得

井上はじめ氏が所有する相模原市の物件(After)。

「ただ、月々の家賃収入からローン返済や経費を差し引くと、手取り収入は25万円ほどなので、大家として専業でやっていくようなレベルではありません。今後も投資だけに力を入れていくつもりは全然なくて、節約をしながら資産を増やして、ゆくゆくは夢であるペンション経営をしてみたいと思っています」  1億円達成に次ぐ、大きな夢もすでに射程圏内。日々の節約の積み重ねを侮ってはいけないようだ。
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井上さんの節約生活を彩る優待銘柄3選
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表紙の人/ 今田美桜

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