公文書改ざん問題追及の元NHK・相澤冬樹記者が泥酔して大失態。改めて考える、自己と向き合う道

酒イメージ 8月29日、土曜日のお昼前。私は大阪市内の精神科クリニックを訪れました。普段はうつ病で通っているのですが、この日は違いました。酒で大失態を演じて、今後の行動を真剣に考えるため、かかりつけの精神科医に意見を求めに行きました。  私の大失態で多くの方に大変なご迷惑をおかけ致しました。すべての皆さまに心よりお詫び申し上げます。私は記者として、森友学園への国有地巨額値引きや財務省の公文書改ざんで真相を追及してきました。その立場を踏まえ、自身のことについて説明責任があると考えました。今回何が起きたのか、今後どうするつもりなのかを皆さまにご報告いたします。

酒に酔って、イベント出演をすっぽかす大失態

大失態のもとになった大阪・西成の立ち飲み屋

大失態のもとになった大阪・西成の立ち飲み屋

 その大失態をしでかしたのは8月25日の夜のことです。私は、ラッパーのダースレイダーさんと時事ネタお笑い芸人のプチ鹿島さんのお二人が送る「ヨルカラナンデス」というライブ配信イベントに出演するお約束をしていました。出演は夜9時20分から。昼の用事を終えた私がさっさと帰宅せずに知り合いと大阪・西成の立ち飲み屋に行ったのがそもそもの間違いでした。  夜7時45分ごろ、事前の確認のためZoomをつなげました。この時、私は主催者のお二人と「今、西成の立ち飲み屋に来ているんです」という話をしています。その後、知り合いに「配信があるから帰る」と言って地下鉄に乗りました。  ところが、この辺りから記憶があやふやになっています。そのまま帰宅せずに自宅近くの別のお店に寄っています。このお店にいる時に約束の時間が来ました。配信を出している東京・渋谷のLOFT9というライブハウスの担当の方から何度も電話などで連絡がありましたが、すでに酔いつぶれていた私はまともに話ができる状態ではありませんでした。  私と一緒に「メディア酔談」というユーチューブ配信をしている、境治という高校の新聞部仲間がいます。コピーライターから、現在はメディアコンサルタントとして活躍しています。この境が心配して配信中に盛んに私に連絡を取ろうとしました。携帯の着信記録はありますが、私はまともに受け答えができず「すぐに配信に参加しろ」という境の呼びかけにも応えないまま、配信参加のお約束を最後まですっぽかしました。  翌日、私は、ダースレイダーさんとプチ鹿島さんにお詫びの連絡をしました。LOFT9の担当の方にもお詫びとともに返金などで出る損失についてお支払いしますというご連絡をしました。  プチ鹿島さんからツイッター上で「いまだに視聴者にコメントを出さないのはなぜでしょうか?」という問いかけを受け、ツイッター上でお詫びをして経緯を説明しました。  私をイベントにお招きくださったダースレイダーさんとプチ鹿島さん、準備を整えてくださったLOFT9の担当の方、出演を期待してチケットを購入してお待ち頂いた皆さま、多くの方に大変無礼な振る舞いをし、ご迷惑をおかけし、お気持ちを損ねましたこと、まことに申し訳ございません。深くお詫び致します。  それでもダースレイダーさんとプチ鹿島さんは、この大失態を笑いにくるんで温かいネタにしてくれました。毎週金曜のお昼にお二人が配信している「ヒルカラナンデス」という番組です。ここでお話が出ているように、私はプチ鹿島さんと2年前に別の番組でちょっとしたバトルを繰り広げています。それを解消する出演依頼で、お二人は念入りに準備を整えていてくださったのに、私は二重の意味で大失態でした。

高校時代からの盟友の、厳しくも鋭い指摘

酒イメージ2 翌日、境から連絡がありました。「会って話がしたい」ということでした。境は、今回の私の大失態を受けて、これまで一緒に続けてきた「メディア酔談」などの配信を中止・凍結すると表明していました。  私たちは東京・五反田の貸し会議室で28日に会いました。冒頭から境は「酒をやめろよ」と求めてきました。そのように言われるだろうし、それも当然だと思っていました。ですが境が考えていることは、単純に酒だけの問題ではありませんでした。  境が私について一番気になっていたこと。それは「せっかくNHKを辞めて新しい記者として再スタートを切ったのに、なぜ酒に酔って無頼ぶる旧態依然としたオールドメディア的記者に舞い戻ってしまったのか」ということでした。  そういう「古典的ジャーナリズム」を脱却して生まれ変わろうとしていると思ったから「メディア酔談」に誘ったのに、昭和オヤジを前面に出して語る。酒だけでなく、そういう自分の姿に酔っている。そこを脱して早く次のステップに進めよ、ということでした。  とても耳に痛い話でしたが、それももっともだと、自分のおごりに気づきました。酒で大失態をしたことももちろん恥ずかしいことですが、それを招いた自分の心持ちがとても恥ずかしいと感じました。
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病気は言い訳にならないことは自分でもわかっているが……
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