4月からスマートフォン利用者がPCを逆転している
テレビ視聴率などの調査で知られるニールセンが、27日ソーシャルネットワークサービス(SNS)の利用動向の最新情勢を発表した。
同社のスマートフォン視聴率情報「Nielsen Mobile NetView」およびPC版インターネット視聴率情報「Nielsen NetView」のデータによれば、2014年はスマートフォンの躍進が顕著で、スマートフォンと相性の良いSNSも利用者数をさらに増やした年だったとしている。
ニールセンが独自に分類する「ソーシャルネットワーク」カテゴリ全体では、2014年4月にスマートフォンからの利用者数がPCを逆転してからは、順調にスマートフォン利用者が増加し、2014年12月時点ではスマートフォンからのSNS利用者は4243万人に達したという。これは、スマートフォンからのインターネット利用者のうちの92%が利用する規模。
主要サービスについては、どのサービスもスマートフォンからの利用者数がPCからの利用者数を大きく上回っている。PCからの利用者数が多いのはFacebookの1500万人で、これはPCからインターネットを利用する人口全体の29%にものぼる。また、スマートフォンからは、LINEとFacebookがそれぞれ3400万人前後で首位を独占。これはスマートフォンからのインターネット利用人口の70%にあたるという。
Instagramの利用者増が顕著だ
また、主要サービスの中でもっともユーザーの増加率が高かったのは「Instagram」で、年間を通じて2.6倍の利用者増となる623万人となった。
スマートフォンからの利用率が高いサービスにおいては、女性の利用率が男性より高く、LINEでは16ポイントも差がついたという。
また、年代別では若年層ではLINEが強く、50代以降はFacebookが多いという傾向があった。どのサービスも年齢層が上がれば利用率は下がるのだがFacebookについては60代以上でも60%超の利用律があり、全年代で一定数の利用があることがわかったという。そんな中、Google+は年齢層が上がるほどユーザー数が増え、50代の利用率がもっとも高いという結果になった。
-
-
Google+のみ50代の利用率が一番高い
-
-
全体的に女性利用者のほうが多い傾向
参照:ニールセン(
http://www.netratings.co.jp/)
<文/HBO取材班 図/ニールセン調べ>