「今の日本は旧共産圏よりも酷い」 政府や飲食店のコロナ対策に憤る在日外国人たち
一向に収束する気配のない新型コロナウイルス。政府・自治体はもちろん、大きな打撃を受けた飲食店なども対応に追われているが、綻びが生まれるケースは増え続けているようだ。
東京都では独自に23区の時短営業要請を延長するなど、まだまだ終わりの見えない新型コロナウイルス。飲食店などは厳しい制限の下、なんとか対策を講じているが、こうした新たな日常に「慣れてしまった」のか、緩みが見える店舗も現れている。
そんな状況に憤りを隠せないのが、異国の地で通常以上にストレスを感じている在日外国人たちだ。
こう書くとよく目にする「嫌なら帰れ」理論が飛び出しそうだが、ご存知のとおり、現在日本では諸外国から批判を浴びている「再入国制限」が行われている。日本で長く暮らしている永住者や長期在留者たちは、囚われの身となっているのが現実だ。5年ほど日本に暮らしている、あるアメリカ人男性(37歳)はこうぼやく。
「コロナが深刻になってきたタイミングで一時は帰国も考えましたが、そうすると戻ることができないので、仕事にも差し支えがある。東京五輪が中止になって、ようやく日本政府も対応を始めましたが、最近は国民任せでその国民もストレスに耐えかねて気が緩んでいるように思います。街でもマスクを外している人を目にしますし、正直、不安です」
同じく、別なアメリカ人男性(40代)も、レストランで目にした光景に憤りを隠せない様子。
「接客しているときはマスクを着けていたけど、店員同士では耳にかけたまま外してお喋りしてたんだ。お客さんから見えるところで、そんなことをするなんて信じられなかったよ。他にも厨房でマスクを外して調理しているお店も見たことがあるし、身の危険を感じるね。当然、すぐ店を出たよ」
雀の涙のような補償しか受けられない飲食店の苦しみは察するに余り有るが、こうしたお店が業界全体の印象を悪化させていることは間違いないだろう。都内在住の居酒屋店主はこう語る。
「コロナの影響で綱渡りの経営が続いていますが、それでも政府のガイドラインに則って、店内でも可能な限りの対策をしています。お客さんと従業員を守るのは飲食店の務めだと思いますが、一部のお店のせいで飲食業界全体が悪いように報道されるのには納得がいきません。テキトーな対応をしている一般企業だってたくさんあるはずなのに……」
「再入国制限」で囚われの身に
マスクを外してお喋りする店員
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