パチンコ業界を誘惑する、旧規制機の設置期限延長という「禁断の果実」

警察とパチンコ業界、どちらに理があるのか

 さてどちらが正しいのか。  21世紀会の幹事団体でもある全日本遊技事業協同組合連合会の阿部恭久理事長は7月10日の記者会見で以下のように語っている。  「今回の規則改正は業界の要望を警察庁に受け入れてもらった結果によるもの。これは我々業界側が提出した自主的な撤去を計画的に行うことが前提条件となっている。行政との信頼関係の上で成り立つ取り組みをしっかり行っていかなければ、将来的に厳しい状況に追い込まれるだろう」(PiDEA web)  要は、パチンコ業界と警察庁との約束は「21世紀会決議」の内容であり、警察庁が1年間も設置期限を延長したのは、新型コロナウイルス感染状況の先行きが不透明な中での保険的措置であるということだ。  パチンコ業界関係者は言う。  「今回のサラ番問題は、パチンコ業界の未来に関わる問題だと思っている。確かに法律に従うのであれば問題にはならないかも知れないが、これは警察行政と業界の約束であり、その約束は業界側が持ち掛けたものだ。約束を破れば今後、警察行政がパチンコ業界の要望を聞き入れてくれることが至極困難になる」

「禁断の果実」は、業界に何をもたらすのか

 11月には同じ高射幸性遊技機である「ミリオンゴッド-神々の凱旋」が、本来の設置期限を迎える。パチンコ店の収益を支える人気機種が、21世紀会の決議を反故にし、撤去されない事態となれば、問題はより深刻化する。  「今、ここで問題を収束させなければ、ゴッド凱旋や、年末に撤去予定の沖ドキにまで問題は波及する」(前出の関係者)  法律の庇護を担保にした設置期限延長の「禁断の果実」は、業界により一層の混乱をもたらすのか、それとも違うなにかをもたらすのか。「禁断の果実」を齧ることは、業界関係者の意に沿うのであれば恥ずべきことなのだろうが-ー。 <取材・文/安達夕>
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