「呪いの言葉の解きかた」zoomワークショップの勧め
私たちの思考を縛って身動きさせなくする「呪いの言葉」。そのような「呪いの言葉」に心理的に支配されずに済むには、どうすればよいだろうか。
それを実践的に考えるワークショップを、筆者はゲームクリエイターの飯田和敏(立命館大学映像学部教授)と共に8月8日(土)に「
#呪いの言葉の解きかたゲーム」と題してzoomで実施し、YouTubeでライブ配信を行った。
これは、筆者が著書『
呪いの言葉の解きかた』(
晶文社、2019年)をもとに4回ほど対面グループワーク形式で実施してきたワークショップを、新たにzoomを使ってオンラインで実施してみたものだ。今回の企画は飯田和敏と筆者の共催で実施し、今後、飯田らはこれをゲーム化することを視野に入れている。
本記事ではゲーム化構想とは別に、今回の企画を視聴して興味を持たれた方々がみずから同様のワークショップを対面もしくはオンラインで、仲間同士で実施してみることができるように、その手順やポイントを整理しておきたい。
(イラスト:納口龍司)
8月8日の「#呪いの言葉の解きかたゲーム」は、飯田と上西が企画し、下記の7名で実施した。
<企画・運営>
上西充子(コーディネーター担当):『呪いの言葉の解きかた』著者。
国会パブリックビューイング代表。法政大学教授
飯田和敏(裏方担当):ゲーム作家。立命館大学教授。「
京都で国会パブリックビューイング」メンバー
<参加者>(五十音順)
●あかたちかこ:思春期アドバイザー
●太田和彦:総合地球環境学研究所研究員
●坂上香:映画「プリズン・サークル」監督。『ライファーズ 罪に向きあう』著者
●皿倉のぼる:放送作家。「京都で国会パブリックビューイング」メンバー
●武市香織:元大学非常勤講師。上代文学専攻。「国会パブリックビューイング」メンバー
●西口想:『なぜオフィスでラブなのか』著者。労働団体職員
●納口龍司:イラストレーター
参加者7名はジェンダー・バランスを考慮しつつ、飯田の知人から3名、上西の知人から3名、共通の知人から1名、という構成にした。事前に数名ずつの参加予定者と飯田・上西が3回にわけて打ち合わせを行い、当日は30分前にzoomに集合して顔合わせを経て2時間20分ほどのプログラムを実施した(アフター・トークを除く)。
内容と時間配分は、下記の通り(時間は、動画の時間帯を示している)。
● オープニング(趣旨説明、自己紹介等)
8:20-18:54(約10分)
● 「呪いの言葉」解説
18:54-30:01(約11分)
● 4つの「呪いの言葉」(事前課題)に切り返してみる
28:18-51:42(約23分)
● 4つの「呪いの言葉」(即興課題)に切り返してみる
51:42-1:15:25(約24分)
● 「灯火の言葉」の解説と実践
1:15:25-1:35:45(約20分)
● 「湧き水の言葉」の解説
1:35:45-1:38:47(約3分)
● 「灯火の言葉」「湧き水の言葉」について意見交換
1:38:47-2:02:08(約23分)
● 振り返り・ゲーム化に向けて
2:02:08-2:25:25(約23分)
以下では上記の内容のうち、「呪いの言葉」の解説部分と、「呪いの言葉」への切り返し方を考える部分(映像では1:15:25まで)について、紹介していきたい。