届かないメール返信に管理部門からの催促頻発。リモートワークで社内の空気が険悪に……

 新型コロナウイルスの感染拡大がおさまらぬなか、出社率を例えば50%に抑えるなどして、在宅勤務を常態化している企業が多い。なかには出社率を30%に設定し、週一度程度に出社を制限している企業もある。

メールや電話でのコミュニケーションに限界

在宅勤務のイメージ

photo via Pexels

 筆者はリーダーシップスキルやビジネススキルを向上させる演習プログラムをリモートで実施しているが、在宅勤務が長期化するなかで、モチベーションが上がらないという相談を受けることが多くなった。こうした相談を掘り下げていくと、社員間のコミュニケーションが円滑に進まないことが原因であると答える人が多い。  どうやら、コミュニケーション手段が一気にメールや電話やリモート会議になったことにより、対面で話をする機会が格段に減ったり、間隔が開くことにより、意思疎通が進まず、相互のモチベーションが低下するようなのだ。

返信や提出期限が無視されるように

 例えば、次のような笑えない事例もある。事務担当者が、今月の営業実績報告書の提出締切日を、営業担当者へ連絡することになった。以前は、掲示板に締切日に赤線をひいた連絡文書を貼り出して注意喚起したが、メールで一斉に連絡した。ところが締切日になっても提出してこない人が続出したのだ。  以前は、オフィスで会うたびに、特に忙しそうにしていて提出が危ぶまれそうな人や、期限どおりに送付してこないことが多い人には、さりげなく締切日を伝えていたが、それができずにメールだけのコミュニケーションになったとたんに、このありさまだ。  営業担当者は、メールは山ほどくるし、自分だけが宛先のメールは注意深く見落とさぬようにしているが、多数が宛先に入っているメールはあと回しになりがちだと言う。事実、全営業担当者全員を一斉に宛先に入れて送信したメールだった。  事務担当者は、毎回遅れる人に対しては半ば諦めていたが、これまで期限通りに提出していた人が、遅れるというメールや電話での連絡もなく、期限を過ぎても何も言ってこないことに憤慨していた。  事務担当者とて、提出期限に少し余裕を持たせているし、これまでは営業担当者が「一日提出が遅れます」と言ってくれば、笑顔で「わかりました。よろしくお願いします」と返していたが、そうした立ち話の会話がなくなって、コミュニケーションが不足してしまったのだ。
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度重なる催促で社内の空気が険悪に
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