日本医師会にも棄却された「検査をすると患者が増える」エセ医療・エセ科学デマゴギー

日本医師会の方針転換と報告書

 日本医師会のCOVID-19 感染対策におけるPCR検査実態調査と利⽤推進タスクフォースが2020/07/22に発表した中間報告書*にも筆者が算出した保守的な数値にちかいものが採用されています。内容も概ね妥当なものですので是非お読みください。本来は一意に定まるために推定することが無く、使ってはいけないベイズ推定を使っているのですが、これはインチキベイズ推定に汚染され、自分で検算しない人達を説得するにはやむを得ないのでしょう。権威主義者に最も効果的なのは権威です。 〈*「COVID-19 感染対策におけるPCR 検査実態調査と利用推進タスクフォース」中間報告書解説版「PCR 検査の利用の手引き:保険適用の行政検査を中心に」2020 年7月 21 日  実はこれらの数値も精々10000人程度の集団で本来はあり得ない偽陽性が発生し始め、実績値に比して大きく劣っています。実績値とこれまでの学習効果から、特異度は99.999+%から99.9999%であり、既に同一検体の分割によって二検査機関でのダブルチェックを行っている国では、10億〜100億件規模までの精度が期待されます。実用上PCR検査の特異度は100%として全く問題なく、感度も運用の最適化によって100%と評価して構わないため、本邦を除き全世界でPCR検査にベイズ推定を持ち出して検査正当性の論争となっている国はありません。  本邦では、全く無意味な架空の論争によって既に7ヶ月近い期間を浪費し、多くの市民が苦しみ、中には医療ネグレクトで死んだ人が多く居るものと考えられます。

合衆国の検査規模は日本の100倍、無料で誰でも何度でもどうぞ

 合衆国では350万人/日から500万人/日の検査態勢を目指して努力がなされており*、現在は93万件/日です。本邦では、9500人/日であり、合衆国の約1/100と差は広がる一方です。なお、本邦で流布されている特異度99%,感度70%のベイズ推定を適用すると、合衆国では毎日8500人以上の偽陽性者24000人の偽陰性者を発生させることになります。このような事はあり得ません。このような「例え」は、事実により棄却されます。 〈*Testing Czar Says U.S. Can’t Run 5 Million Tests a Day 2020/04/28 TimeAdmiral Brett Giroir says that the average turnaround time for Covid-19 tests is 4.27 days. “We are trying to bring that down … I’m never going to be happy until we have this under control. #CNNSOTU 2020/07/26 CNN State of The Union
合衆国と本邦の日毎検査数(一部抗体検査を含む、線形)

合衆国と本邦の日毎検査数(一部抗体検査を含む、線形)
Our World in DATAより

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日本医師会によっても棄却されたPCR検査抑制論
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