なぜ人気家計簿アプリはUI変更を撤回したのか? モバイルファーストの結果生じるPCユーザーとの「齟齬」
人気家計簿アプリ「マネーフォワードME」、 UI変更を撤回
PCユーザーとモバイルユーザーが求める画面の違い
全こたつさんを騒がせているマネーフォワードのリニューアルですが、使ってらっしゃらない方のために画像を出します。1枚目が旧Web版、で、2枚目がリニューアルしたものです。なんということでしょう、匠の技で、一覧性に優れたUIが、余白だらけのオシャレデザインに。 pic.twitter.com/xJInKxac1u
— 🐈猫屋敷こたつ🐈(ロリ踊り子教団の人) (@KNekoyashiki777) July 8, 2020
一画面で表示できる情報の量が減り、マウスでスクロールする量がどんどん増えていく。なぜかフォントサイズもでかくなる。パソコン画面はそもそも横長なのに、縦長のスマホ用サイトと揃えがちな今のトレンド、センスがなさすぎる。
— マネーライト (@mobius1941) July 7, 2020
不評だった理由には、機能の削減もあるが、UIの大きな変更という要素も大きい。SNSなどで見かけたユーザーの意見を箇条書きにしてまとめてみる。 * 一覧性に優れたUIが、余白だらけになった。 * 一画面で表示できる情報の量が減った。 * パソコン画面はそもそも横長なのに、縦長のスマホ用サイト準拠になった。 * 同一画面で出来た操作に、画面遷移が必要になった。 これらは、最近のWebサイトのリニューアルで度々見かける。モバイルでの見た目を中心に作った結果、パソコンで使い難くなったというものだ。 最近の Twitter でのアップデートでも、似たような使い難さが発生していた。モバイル中心で作っているために、画面の上部に大きなUIがあり、横長のパソコン画面では、表示できるツイートが制限されていた。また、無駄な画面遷移が多く、使い勝手を低下させていた。しかたなく筆者は、Twitterの新UIを強制変更するChromeの拡張機能を自分で書いて適用した(参照:GitHub)。 このように、モバイル優先でパソコンユーザーが切り捨てられる現象が発生している背景を、IT業界の流れを通して見ていこう。マネーフォワードMEのWEB版の変更で個人的に致命的だったのが、入出金画面の変更。
— ぬるてふ@EFFYサイクルジャージ計画 (@Nullpo_default) July 8, 2020
元のWEB版では、月単位で財布・口座情報一覧で確認できてメモの付与とかも同一画面で出来たのが、新版では画面遷移なしでは確認出来ない状態となっていたのが駄目だった。
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2020.07.19
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