この道一筋25年のベテラン投資家が、コロナ禍でも中古ワンルーム物件に集中投資を続けるワケ
働き方から余暇の過ごし方までライフスタイルを一変させたコロナショック。投資環境にもさまざまな変化が起こりつつある。新型コロナウイルスの感染拡大により、市況が大きく変わるなか、我々はどう勝負していくべきか。明確なプランを描く大家を直撃した!
「中古区分の現金買い」という堅実な投資スタイルに特化して資産を築く芦沢晃氏。その道一筋25年のスペシャリストはこの有事をどう見ているのか。
「株価と実体経済の乖離が今後、どう影響していくかに注視しています。現時点では株価は堅調ですが、予断は許さない。入居者が経済的ダメージを負うと、家賃の支払いにも影響が出てくる可能性はあります。ただ、区分所有オーナーに関しては当面、資産を確保する人が多いように感じます。今は様子見しつつ、いい物件が出れば現金買いを考えている人は私も含めて少なくないはずです」
そう明かす通り、芦沢氏は感染拡大が深刻化しつつあった3月に2物件を購入しているという。
「時期的には社会の雰囲気は変わるタイミングでしたが、特にコロナ禍を織り込んで安くなったわけではなく、決算期に現金化したい業者が売り急いだ物件でした。築30年超の13m2のワンルーム。不人気の代名詞である3点ユニット物件でしたが、立地が阿佐ヶ谷、高円寺といいので家賃は6万円近く。2戸で合わせて1000万円ちょっとで現金一括購入しました」
この2物件だけでなく、芦沢氏がターゲットとする都内近郊のワンルームマンションは現時点でコロナの影響で値が崩れるといった流れは見られない。
「退去した物件もありましたが、募集3日で埋まるといった状況です。どんな経済状況にあっても住居は欠かせないですし、私が所有している中古ワンルーム物件は家賃5万円台、安いと4万円台の物件が多く、これは都内や神奈川の利便性の高い場所で暮らすには最下限の家賃帯。収入の3割を家賃に回すと考えれば、月に15万円稼げばいいわけなので、正規雇用である必要もないですし、何とか仕事は見つかる。いざとなれば行政の支援制度を活用する方法もあるので、当面は大きな不安要素はありません」
実際、非正規雇用の入居者から「家賃が払えないので」と住宅確保給付金の書類が送られたこともあったそう。
不況下でも賃貸需要は落ちない 中古ワンルーム物件に集中投資
現時点で「コロナの影響で値崩れ」は見られない
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