コロナショック以降の不動産投資、投資家たちのマインドに変化は?

有事の不動産投資、投資家たちのマインドに変化は?

 未曽有の不安に日本社会がさいなまれることになった’20 年。働き方から余暇の過ごし方までライフスタイルを一変させた新型コロナウイルス感染拡大は、不動産投資家にいったいどのような影響を与えたのか。
Q1 現在の投資用不動産の価格について、1年前と比べるとどう感じていますか?

Q1 現在の投資用不動産の価格について、1年前と比べるとどう感じていますか?

「コロナの影響を心配する声はもちろんありますが、今後の不動産投資の意欲を聞いてみたところ、7割以上の人が『積極的に購入に動きたい』『話があれば検討していく』と答えていました」  そう語るのは不動産投資情報サイト「健美家」を運営する倉内敬一氏。その背景には物件価格の影響が大きい。 「物件の相場観に対するアンケートによると、44.7%の人は下落傾向を実感しています。買い時を見定めて、新規の物件を購入しようと狙っている人も多いのではないでしょうか。毎年、『売り時か、買い時か』のアンケートもとっているのですが、今年はここ数年で最も高い数値となりました」  物件価格の高騰が続いたここ数年、慎重な見方が続いたが、’19 年に入り改善。融資の引き締めも進むという要因もあり、物件価格下落への期待感が投資家たちの背中を押している。

大打撃を受けた人はまだ少数派

「実際にコロナでどのような影響を受けたのかという問いに対しては、『賃料減額や猶予の打診を受けた』『賃料の支払いについて減額や猶予をした』という人は10%以下にとどまっていて、ネガティブな影響を直接受けた人はまだ限られている印象です。ただ、現時点でそこまで深刻な打撃はないものの、自粛の影響でこの数か月間の資金繰りが悪化し、6月以降に賃料滞納が深刻化するのではという見方もあります」  緊急事態宣言も解除され、終息への期待感も増していたが、今後はどのような推移が予想されるのか。
Q2 現在、投資用不動産は買い時だと思いますか、売り時だと思いますか?

Q2 現在、投資用不動産は買い時だと思いますか、売り時だと思いますか?

「有事の際は何事も価格が下がるという声もありますが、今回はリーマンショックのように金融システムが破綻したわけではないので、そこまで急激な不動産価格の下落はないという見方が強いです。現在は取引率も下がっていますが、状況次第ではまだ様子見状態の投資家の方たちも積極的に物件を探すフェーズに入る可能性はあります」 【倉内敬一氏】不動産投資情報サイト「健美家」 健美家株式会社代表取締役社長。リクルート住宅情報( 現SUUMO )事業において賃貸、流通及び分譲部門を担当。その後、健美家に入社。’12年より現職 <取材・文/栗林 篤 藤村はるな>
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